【京都大賞典】シュヴァリエローズ重賞初V! ディープボンドとの大接戦制す

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2024年10月07日(月) 05:18

<京都11R・京都大賞典>接戦を制し、重賞初勝利を挙げたシュヴァリエローズ(手前)(撮影・岸 良祐)

 京都では6日、「第59回京都大賞典」が行われ、8番人気のシュヴァリエローズが重賞初制覇。2年半ぶりの勝利で3連単141万超の大波乱を演出した。

 大接戦のゴール前はシュヴァリエローズが馬場の真ん中からグイッとひと伸び。残り100メートル付近で先頭に立ったディープボンドを頭差で捉え、9度目の重賞挑戦で初タイトルを手にした。北村友は「最後は接戦だったので頭が出て良かった。僕の馬も幸さんの馬もしぶとかった。2頭でいいレースができた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 逃げたケイアイサンデラが前半1000メートル通過58秒7を刻み、縦長の隊列。シュヴァリエローズは大きく離れた6番手で折り合った。「もう少し前のポジションを取りに行く予定だったが(スタートの)1歩が出てくれなかったので、あの位置に。それでもリズムが良かったので、そこを大事にした」。4角手前でギュッと馬群が凝縮。手応え十分に直線に入ると持ち前のしぶとさを最大限に発揮し実績馬たちをねじ伏せた。

 以前は1600〜2000メートルを中心に使われていたが今年に入って中長距離へシフト。4走前の京都記念が4着、3走前のメトロポリタンSが3着、前走の目黒記念が2着。距離を延ばしたことで脚がたまって、最後のひと押しにつながっている。清水久師は「これぐらいの距離が一番、折り合う。これで勝ち癖がつけば」と笑みを浮かべた。

 22年1月のオープン入りから2年9カ月ぶりの勝ち星。2歳時から重賞で善戦していた素質馬が6歳秋、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。指揮官は「ディープインパクト産駒らしく、柔らかくて伸びのあるキャンターをする。体はそこまで変わっていないけど年齢の衰えはなく、まだまだ楽しみ」と期待を込めた。優先出走権を獲得した天皇賞・秋(27日、東京)は芝2000メートル戦なので見送りが濃厚、同じ距離で行われるジャパンC(11月24日、東京)が候補に挙がる。充実期を迎え、堂々と大舞台に向かう。

 シュヴァリエローズ 父ディープインパクト 母ヴィアンローズ(母の父セーヴルロゼ)18年5月4日生まれ 牡6歳 栗東・清水久厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績30戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金2億1967万3000円。馬名は薔薇(ばら)の騎士(フランス語)。

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