【菊花賞】追加登録料200万円払って参戦!ダービー6着馬が雪辱へ意図的にソフトに仕上げ

スポーツ報知

2024年10月17日(木) 06:00

コスモキュランダ(右)は馬なりで追走先着(カメラ・荒牧 徹)

菊花賞追い切り(10月16日、美浦トレセン)

 3冠最終戦、第85回菊花賞・G1(20日、京都)の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。

 春の雪辱へ意図的にソフトに仕上げてきた。始動戦だった前走のセントライト記念(2着)から上昇ムードのコスモキュランダは、美浦・Wコースで外ザクシス(2歳1勝クラス)を2馬身半追走する形から、6ハロン83秒7―11秒7の馬なりで楽に1馬身先着。格下相手とは言え終始脚いろ優勢で、伸びやかなフットワークを見せた。加藤士調教師は「リラックスして走れていたので、かなり状態はいいなと思う」と、自然と笑みがこぼれた。

 休み明けを叩いた上積みはもちろんあるが、前走のダメージを残さないことも大きなテーマだった。春は皐月賞2着の後、大一番の日本ダービー(6着)では1週前にびっしりと攻めて仕上げたが、指揮官は「ダービーの時にミルコ(デムーロ)が少し硬いと言っていた」と振り返り、教訓として生かした。

 そこで今回は中4週でも疲れを残さないように、1週前追い切りは美浦・Wコースで5ハロン68秒0―12秒1の馬なりで僚馬に先着と比較的余裕を持たせていた。加藤士師は「すごく弾んでいたので、うまくいったと思う。すごく自信のある調整ができた」と、イメージ通りの出来に手応えを隠さない。

 最後の1冠は追加登録料を払っての参戦で、長距離適性の高さから陣営の期待度は大きい。指揮官は「ずっとこの馬はこの舞台が合うんじゃないかなと思っていた。春の頃は立ち上がったりしていたが、今は集中していて精神的に大人になって、距離がもつにはよりいい」ときっぱり。「乗りやすいからジョッキーの特徴が出やすい」という持ち味も魅力で、あとはロングスパートで勝負に出るだけだ。(坂本 達洋)

 ◆菊花賞の追加登録馬 追加登録制度は92年のクラシックから実施されて、今年はウエストナウコスモキュランダビザンチンドリームの3頭が追加登録料200万円を支払って参戦。92年のワカサファイヤーから38頭が出走して、【30332】と追加登録馬は3勝を挙げている。02年のヒシミラクルは、8分の3の抽選を突破したうえで10番人気での激走V。14年トーホウジャッカル、15年キタサンブラックも追加登録での勝利だった。

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