【地方競馬】ナニハサテオキが重賞2勝目!平山真師は地元・浦和で初の重賞タイトル

デイリースポーツ

2024年10月23日(水) 19:27

 重賞2勝目をゲットしたナニハサテオキの馬上でガッツポーズの森泰斗と平山真師(撮影・村上英明)

 「埼玉新聞栄冠賞・S3」(23日、浦和)

 断然の人気に応え、ナニハサテオキが堂々と4角先頭から二つ目の重賞タイトルを奪取。「第45回浦和記念・Jpn2」(11月20日・浦和)への優先出走権もゲットした。2着には4番人気のユアヒストリー、3着には5番人気のパワーブローキングが入った。

 強豪ぞろいの日本テレビ盃で地方馬最先着の4着。単勝1・3倍の断然人気を得て、南関東同士では負けられない一戦に臨んだナニハサテオキ。スタートでやや後手に回って場内をざわつかせたが、森泰斗は「スタートゆっくりなのはいつものこと。想定内」と涼しい顔。1周目の3角手前では好位に取り付いた。

 「機動力のある方じゃないので、もっと苦しい形になると思ったけど、思っていた中で一番いい形。追ってからいい馬なので、ああなれば勝負ありと思ってました」とうなずいた。逃げたヒーローコールがしぶとく抵抗したが、これを4角入り口でねじ伏せ、最後の直線は独壇場となった。

 11年8月に開業した平山真師にとっては四つ目の重賞Vで、ジョッキー時代に活躍した地元・浦和では待望の初タイトル。脚元に不安を抱えながらも懸命に走り続ける愛馬に「きょうも心臓が飛び出るという表現がピッタリなぐらい、ドキドキでした。これで恩返しできたかな」と、うれしそうにほほ笑んだ。

 次はJpn2の浦和記念を視野に置く。「いつものようにしっかりとケアをして、いい状態で競馬ができるように調整していきたい」。ひそかに“打倒JRA”を心に抱きつつ、きっぱりと宣言した。

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