【南井克巳元調教師 豪腕の視点】自分の競馬に徹したユタカ君がうまかった

デイリースポーツ

2024年10月28日(月) 06:00

 スタンドのファンに向かってガッツポーズをする武豊(撮影・園田高夫)

 「天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)

 秋の盾を貫いたのは、後方2番手に構えた2番人気のドウデュース。直線で豪脚を繰り出すと、ライバルをごぼう抜きしてG1・4勝目を挙げた。武豊騎手(55)=栗東・フリー=は歴代最多タイの天皇賞・秋7勝目となった。2着は9番人気のタスティエーラ、3着には8番人気ホウオウビスケッツが入り、1番人気に支持された昨年の3冠牝馬リバティアイランドは13着に沈んだ。

  ◇  ◇

 今年もいいメンバーがそろって、いい天気で、いいレースでした。ペースはそんなに速くなく、普通くらい。結果、前残りのレースでしたが、勝ったドウデュースはユタカ君が自分の競馬に徹しましたね。折り合って、直線は外に出して、最後はあれだけの脚を使いましたから。去年の有馬記念もコーナーで我慢して、しまいはあの脚。ユタカ君はこの馬をよく知っているし、状態も良かったのでしょう。

 2着のタスティエーラもいい競馬でした。直線は外に切り替えて、勝ち馬が来た時にまた伸びましたからね。力があるところを見せましたよ。きょうの競馬を見たら、もうこれは復活です。終わってみれば1、2年前のダービー馬のワンツーでしたね。

 7カ月ぶりだったリバティアイランドは、体がだいぶ増えてたくましい男馬みたいでした。ただ、久々だった分、伸びがいつもとは違ったのでは。本来のレース勘が戻ってくれば、もっと動けると思います。

 個人的に一番期待していたのはベラジオオペラ。中間の厩舎の話では暑さがこたえていたとのことでしたが、パドックでも馬場入りでも気合が入っていない感じ。レースでいいところにはいましたが、しまいは反応がありませんでしたね。

 いい馬場でやれましたし、それぞれ今の持てる力を出せたレースだったのではないでしょうか。その中でもドウデュースが、状態も良くてジョッキーもうまく乗った。馬もジョッキーもすごかったです。(元JRA調教師)

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