【米・BCクラシック】A.オブライエン師も期待かけるシティオブトロイ 名伯楽の“初勝利”に向けて態勢万全

2024年10月31日(木) 19:15

シティオブトロイ Eclipse Sportswire / Breeders’ Cup Photos(c)

 現地時間11月2日(土)にアメリカ・デルマー競馬場で行われるブリーダーズカップクラシック(3歳上・米G1・ダ2000m)。今回が初ダート挑戦となる英ダービー馬シティオブトロイ(牡3、City Of Troy)を管理するエイダン・オブライエン師が意気込みを語った。

 同師はこれまでBCクラシックに17回挑戦したが、いまだ戴冠には手が届いていない。00年ジャイアンツコーズウェイ、13年デクラレーションオブウォーでは僅差の2着。そのほかのブリーダーズカップ競走で18回勝利を挙げている名伯楽であっても、「クラシック」のタイトル獲得は簡単ではない。

 今年、BCクラシックに送り込むのは、同厩舎の現在におけるベストホースであり、3歳馬では世界最高レーティングのシティオブトロイ。英ダービー、エクリプスS英インターナショナルSとG1・3連勝を飾っている。ダート適性は未知になるが、実績は申し分なく、A.オブライエン師にとって絶好のチャンスになるはずだ。

「彼が2歳でデビューする前から、BCクラシックへの出走はずっと夢でした」と同師は思いを口にする。「それが最初にジャスティファイ産駒を手に入れたいと思った理由。オーナーが粘り強く取り組んでくれ、最高の繁殖牝馬と交配し続けてくれました」。

 シティオブトロイは幼い時から高い評価を受けていたという。「彼が仔馬のとき、8点中8点の非常に高い評価を受けましたが、通常は馬にとってプレッシャーの元になって、期待があるときほど失敗するもの。でも、2歳で調教を始めたとき、この馬は特別だと感じた」と当時を振り返った。

 月曜日に行われた枠順抽選で14頭中3番ゲートを引き、想定オッズで3.5倍と本命視されている。欧州の中距離馬としては平均以上のスピードを持ち、鞍上は名手R.ムーアとあって、この枠なら選択肢も広がりそうだ。A.オブライエン師も「良い枠だと思います。外よりも内のほうが良いですが、速くスタートを切れるかどうかが問題になるでしょう」と満足げに答えた。

 9月20日に実施された公開調教では、シティオブトロイが併せ馬で1600mの追い切りを行い、調教パートナーを圧倒した。「第一目標は序盤の速さに慣れさせることで、特に米国のレース前半のペースに匹敵する厳しい流れを楽に追走できることを確認した」と意図を説明。「決してゲートから全力で走り、逃げてほしいわけではない」と付け加えた。

「私たちは準備出来ることをすべてやった。良い位置を取れるかどうかは分からないし、米国の3歳馬や古馬との対戦も含めて、乗り越えるべき課題は非常に多い。レースが始まったら、どう動くかはライアン・ムーアに任せています」

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す