【デイリー杯2歳S】ランフォーヴァウを重賞初制覇させた福永調教師の緻密な戦略

スポーツ報知

2024年11月10日(日) 06:00

重賞初制覇を飾ったランフォーヴァウ(カメラ・高橋 由二)

◆第59回デイリー杯2歳S・G2(11月9日、京都・芝1600メートル、良)

 2重賞が9日に行われ、第59回デイリー杯2歳S・G2(京都)は単勝1番人気のランフォーヴァウが重賞初Vを決めた。この日の3Rで2年連続2度目のJRA年間100勝を決めた坂井のリードで完勝。

 必死に末脚を絞り出した。ランフォーヴァウが好位直後で迎えた最後の直線入り口。前が開くと、坂井は早々と手綱を動かした。そして、ラスト1ハロン手前で左ステッキ。その後は外のドラゴンブースト(2着)に詰め寄られたが、脅威を振り払うように右へ左へステッキを持ち変え、懸命に鼓舞した。最後まで勢いを失わず、半馬身差で飛び込んだゴール板。未勝利からの連勝で、重賞初タイトルをつかんだ。

 「折り合いもつきましたし、直線で抜け出す脚もすごく速かった。少し詰め寄られたが完勝でした」と坂井。2年連続の年間100勝を3Rで決め、この日3勝目となった鞍上を笑顔で出迎えたのが福永調教師だ。「完璧にエスコートしてくれた。本当に良かったよ」。

 ホッとした表情には理由がある。この馬は今年5月の“千葉セリ”で自らの目で選び、窪田芳郎オーナーに購入(落札額4100万円)を進言した。指揮官は「軽さがあったからね。案外見る目あるな」と笑う。今回は1週前の段階で登録頭数が少ないと聞き、来週の赤松賞への予定を前倒し。緻密な戦略も光り、“答え”をしっかり出した。

 騎手と調教師の両方での制覇となったトレーナーは「最後は詰め寄られたし、マイルがギリギリかな」と冷静に分析しながら、阪神JFへの参戦を視野。自ら発掘したダイヤの原石を大切に磨きつつ、2歳女王への階段を駆け上がっていく。(山本 武志)

 ◆ランフォーヴァウ 父ロードカナロア母キネオダンサー(父ディープインパクト)。栗東・福永祐一厩舎所属の牝2歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算3戦2勝。総獲得賞金は4376万6000円。重賞初勝利。馬主は窪田芳郎氏。

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す