「
ジャパンC・G1」(24日、東京)
世界の強豪が来ようとも、地元で負けるわけにはいかない。日本の総大将
ドウデュースが20日、栗東DPで最終リハを行った。しなやかなフォームから繰り出される軽快なフットワークで余裕の先着。絶好調だった前走時から、さらにワン
ランクアップした状態をアピールしてみせた。自身5度目となるG1の頂へ-一気に駆け上がる。
世界の強豪を迎え撃つ。日本の総大将
ドウデュースが栗東DPで軽快リハを披露した。
ベトルス(3歳1勝クラス)を追走し、3コーナーで2馬身あった差を徐々に詰めていく。終始馬なりだったが、全身を使ったしなやかなフォームで6F87秒1-39秒3-11秒7を計時して併入。さらなる上積みをアピールした。
動きを見守った友道師からも笑みがこぼれる。「負荷をかけることなく、折り合いを確かめる感じで。力むことなく折り合ってくれました。使うごとに良くなっていく馬。
天皇賞・秋が本当にいい状態だったので、これ以上はないのかなと思っていたけど、ワン
ランクアップした感じですね。前走以上の状態で出走できる」と胸を張った。
鮮やかな“直一気”で仕留めた秋の盾。5歳秋を迎えて円熟味を増した。「ペースが遅かったのでどうかなと心配したけど、本当にすごくいい脚できてくれた」。レースをこう振り返り、「昨年はドバイの後、休み期間が長くて順調に乗り込めていなかったけど、今年はいい状態でトレセンに戻ってきて、しっかりと負荷をかけられた。去年の出走時とは全然違った状態だった」と、1年前とは仕上げが全く違ったことを勝因に挙げる。
天井知らずとは、まさにこのことだ。激走の3日後から軽く馬場で乗り始めるほどの元気の良さ。そして、
武豊が騎乗した栗東CWでの1週前追い切りが圧巻だった。「ここにきて充実している」と鞍上。最高の状態だった前走から、さらに1段階上げて、世界が注目する大一番に臨む。
ディープインパクトの主戦だった
武豊が
ハーツクライ産駒に騎乗し、
ディープインパクト産駒の愛国馬
オーギュストロダンと相対する。無双のディープを05年
有馬記念で負かし、国内で唯一土をつけたのがハーツだった。「競馬は本当に面白いなと改めて感じます」と
武豊も大きくうなずく。
ドウデュースの引退まで
ジャパンC、
有馬記念の残り2戦。もちろん、狙うは3連勝だ。「海外2戦は成績を残せなかったけど、日本でやる以上は海外の馬に負けるわけにはいかない。代表として頑張りたい」と指揮官。鞍上も「僕がケガをして1年前の今はこの場にもいられなかったわけですしね。非常に力が入りますし、一戦一戦、悔いのないように。これだけの馬。自信を持って乗りたい。勝てるように頑張りたい」と力を込める。
天皇賞・秋の復活Vはまだまだ序章。ここで国内外の強豪を蹴散らし、“秋の古馬3冠”コンプリートへ王手をかける。
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