“辰年の有馬記念”に隠された連対率100%のデータ!? キーワードは「関西馬×7枠」

2024年12月19日(木) 19:15 1 5

今年の「7枠×関西馬」はスタニングローズに(撮影:下野雄規)

 12月22日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。中央競馬の総決算で、暮れの国民的行事でもあるグランプリの開催が迫る中、ひと味違った視点でレースを紐解いていきたい。今回は、“辰年の有馬記念”について。

 グレード制が導入された84年以降、辰年に行われた有馬記念は88年、00年、12年の計3回。そこに共通する点を深堀りする。まずは該当した3回の上位3頭を見てみよう。

88年
1着:6枠10番 オグリキャップ(栗東・瀬戸口勉厩舎)
2着:7枠11番 タマモクロス(栗東・小原伊佐美厩舎)
3着:3枠5番 サッカーボーイ(栗東・小野幸治厩舎)

00年
1着:4枠7番 テイエムオペラオー(栗東・岩元市三厩舎)
2着:7枠13番 メイショウドトウ(栗東・安田伊佐夫厩舎)
3着:6枠12番 ダイワテキサス(美浦・増沢末夫厩舎)

12年
1着:7枠13番 ゴールドシップ(栗東・須貝尚介厩舎)
2着:3枠6番 オーシャンブルー(栗東・池江泰寿厩舎)
3着:5枠9番 ルーラーシップ(栗東・角居勝彦厩舎)

 まず目をひくのは関西馬が圧倒している点だろう。該当3回の全てで勝利しているだけでなく、馬券圏内に好走した9頭のうち8頭と、関東馬を寄せ付けない成績。88年~12年におけるそれぞれの勝率はともに7%。複勝率も関東馬20%、関西馬22%と互角の数字でありながら、辰年に限ると大きな差があるのは、なんとも興味深い結果ではないか。

 そして、もう1点注目したいのは「7枠の好走」だ。多少の誤差はあるものの、有馬記念は8枠を除くと枠の偏りがあまり見られないレース。ところが、上記3回では全てで7枠が連対している。先述の関西馬という点にも該当しており、「辰年の7枠の関西馬は連対率100%」ということになる。

 では今年の有馬記念に目を向ける。7枠には13番スタニングローズ(牝5、栗東・高野友和厩舎)、14番ダノンベルーガ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)の2頭。関西馬であるスタニングローズには追い風となった。自身のラストランを飾るレースを見せることができるか注目だ。

 天に昇る“龍”の如く総決算・有馬記念を制するのは一体どの馬か。22日15時40分、師走の中山競馬場で戦いの火ぶたが切られる。

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