本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の平地重賞競走は土曜日に阪神C(GII)、日曜日に
有馬記念(GI)が行われます。その中から中山競馬場で行われる
有馬記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
有馬記念での前走人気別成績を見ていきます。過去10年の
有馬記念では前走5番人気以内の馬が9勝2着7回3着8回と良績を残しています。前走で高い支持を集められているのは、それだけ秀でた実績がある証拠と言えます。
有馬記念は一線級が集う一戦ですし、その中で上位争いを演じるにはある程度の実績が必要不可欠と言えるのではないでしょうか。
一方、前走で6番人気以下だった馬で馬券に絡んだのは22年
ボルドグフーシュと17年
クイーンズリングのみ。この2頭に共通するのは
有馬記念と同じ非根幹距離のGIで連対した実績があったことです。
ボルドグフーシュは
菊花賞(GI)で2着、
クイーンズリングは
エリザベス女王杯(GI)で優勝した実績を持っていました。前走で6番人気以下だったとしても、非根幹距離への高い適性を示している馬については注意が必要と言えるでしょう。
続いては、過去10年の
有馬記念における生産者別成績です。過去10年の
有馬記念ではノーザン
ファームや社台
ファームで生産された馬が好成績を残しており、ノーザン
ファーム生産馬は8勝2着4回3着6回。社台
ファーム生産馬は勝ち馬こそ出ていませんが、17頭が出走し2着4回と複勝率ではノーザン
ファーム生産馬を上回る数値を残しています。大手ともいえる牧場で生産された馬には一目置く必要がありそうです。
一方、ノーザン
ファームや社台
ファーム以外で生産された馬は2勝2着2着3着4回。馬券に絡んだ8頭の内、6頭が前走で5着以内と掲示板を確保。残る2頭は前走で
凱旋門賞(G1)に出走していた馬となっていました。ノーザン
ファームや社台
ファーム以外で生産された馬については、前走での着順やレースレベルの高さなどから取捨選択を判断するのがよさそうです。
それでは早速ですが、今週の
有馬記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆
ドウデュースではない本命候補3頭
アーバンシック 今秋から
ルメール騎手とのコンビを結成し
セントライト記念(GII)、
菊花賞と連勝。春のクラシックでは苦杯を喫した本馬ですが、この秋はそのリベンジを果たす結果となっています。しかも、この2戦ともに2着以下とは決定的な差をつけており、3歳馬の中で
トップレベルの能力があることを誇示しています。
今回は古馬と初対戦となりますが、この秋の内容や斤量差を考えれば通用する可能性は十分にありそうです。また、前走に引き続き
ルメール騎手が鞍上に予定されているのもプラス材料となるでしょう。過去10年の
有馬記念では
菊花賞1着から参戦した馬は4頭で1勝3着2回。複勝率75%と高い数値を残しているのも本馬の好走を後押しします。自身の力を出し切れればチャンスは十二分にありそうです。
ディープボンド 有馬記念には今年で4年連続の出走となる本馬。21年には2着に好走しておりこの舞台への適性は十分。その後の2年は結果を残せていませんが22年は海外遠征帰りでしたし、23年は後方から運ぶ形となり持ち味である先行力を活かせていませんでした。この2戦は参考外と言えるかもしれません。
7歳になる本馬ですが、今年の
天皇賞(春)(GI)で3着と結果を残していますし、この秋も
京都大賞典(GII)で2着と連対を確保。7歳の高齢でも能力の衰えを感じさせない走りを見せています。長距離戦での実績を残していてスタミナは豊富。強敵が集った一戦でも持ち味のスタミナを活かせる形になればチャンスもありそうです。
スタニングローズ 22年の
秋華賞(GI)で勝利して以降はなかなか勝ち鞍に恵まれていなかった本馬ですが、前走の
エリザベス女王杯で久々の勝利を挙げています。その
エリザベス女王杯では道中で先団を進み、直線に入ると早々に先頭へ立ちそのまま押し切る強い内容。2着に2馬身差をつける快勝劇で実力の高さを改めて証明しています。
今年の
有馬記念では逃げや先行を得意とする馬が少なくなりそうで、道中のペースはスローになりそうなメンバー構成です。本馬は先行策を得意としていますし、展開面のアドバンテージを受けられるはずです。前走よりもレベルの高いメンバーが相手にはなりますが、展開を味方につければ粘り込みがあっても不思議はないはずです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!
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