【有馬記念】ディープボンド 魅せるベテランの力 衰え知らずの7歳 大久保師「元気いっぱい」

デイリースポーツ

2024年12月18日(水) 06:00 0 5

 精力的に坂路を駆け上がるディープボンド(撮影・石湯恒介)

 「有馬記念・G1」(22日、中山)

 主役はラストランのドウデュースだけじゃない!有馬記念初の白毛馬出走となるハヤヤッコ、今回がメンバー最多4度目の出走で“プボくん”こと7歳のベテラン馬ディープボンドの走りにも注目だ。決して有力馬とは言えないが、そのキャラクターから多くのファンに愛されている存在の2頭。大声援を後押しに、脇役から主役に躍り出るかも?

 “プボくん”の愛称で親しまれている7歳馬のディープボンド。ゴール板を過ぎるまで懸命に脚を伸ばすその姿が、多くの競馬ファンの心をつかんできた。これまで挑戦してきたG1レースは、国内外合わせて16戦。中でも天皇賞・春は4戦して2、2、2、3着とあと一歩のところまで来ている。

 今回の大舞台には、メンバー最多となる4度目の出走。21年にはエフフォーリアに0秒1差の2着と激戦を演じた。「いい状態をずっとキープしている感じ。ジャパンCをスキップしたことで、ゆったりとしたローテで向かうことができるので、馬は元気いっぱい」と大久保師。7歳にしてまだまだ衰え知らずだ。

 3走前の天皇賞・春は3着。続く宝塚記念はいつもよりも後ろの位置取りが影響したのか7着に敗れたが、前走の京都大賞典は差し馬に展開が向いたなかで先行して2着に粘った。実は天皇賞・春の頃から調教パターンを変更。現在はCWを1周半してから坂路を駆け上がっているという。「やっと今のボンドに合う調教が見つけられて、それで結果を出している」と師。7歳になっても能力を最大限に引き出してあげようと、陣営は努力を惜しまない。

 火曜朝も同じメニューをこなし、「ゆったり力強い踏み込みで歩いていた」と好感触を口にした指揮官。悲願のG1タイトル奪取へ-。ベテラン馬の底力を見せつける。

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