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有馬記念追い切り(18日・美浦、栗東トレセン)
第69回
有馬記念・G1(22日、中山)の追い切りが18日に東西トレセンで行われた。「考察」は前走からの上昇度と乗り手の感触に注目。巻き返しが狙える2頭をピックアップした。
ヤマタケ(以下、ヤ)「今回の追い切りの注目点はどこだと思う?」
角田(以下、角)「長めの距離ですし、折り合いとか?」
ヤ「それも大事だけど一番は上昇度じゃないかな。大本命の
ドウデュースは秋3戦目で、上積みを求めるよりは状態を保つための調整。逆転の可能性があるのは、大幅に上向いた馬だと思うんよ」
角「その口ぶりだといたんですね、いい馬が」
ヤ「
ベラジオオペラの上積みがすごいぞ。前回の
天皇賞・秋も動き自体は良く見えたんだけど、上村調教師に取材したら『いつものガツンとくる感じがない』と控えめ。あれっと思ったらレースは6着。この馬の調教に普段から乗っているトレーナーだけに、
ジャッジが正確なんよ」
角「暑さに弱くて3歳時に
神戸新聞杯を回避していますし、酷暑の影響を引きずっていたんでしょうね」
ヤ「ところが、この中間はトーンが一変。自らまたがった最終追い切り後にも『前回と違っていい状態で出せる。どんな走りができるか楽しみで仕方ない』と、手応え十分やったんや」
角「動き自体はどうだったんですか?」
ヤ「もちろん素晴らしかった。6ハロン82秒8。全くの馬なりだったから、こんなに出ていたのかと驚かされたわ」
角「実力はトップクラスですし、一気の上昇ムードは侮れないですね」
ヤ「美浦組はどう?」
角「上積みという意味で特筆すべき馬はいませんが、トーンの高さでいえば
レガレイラですね」
ヤ「今回は戸崎騎手との初コンビになるな」
角「その戸崎騎手が追い切りで初コンタクト。ちょっと行きたがるそぶりは見せましたが、最後に仕掛けられるとビュンと伸びて仕上がりの良さを感じさせる動きでした。『本当にいい馬だなと感じた。楽しみで仕方がない』と、こちらもえらくご機嫌でしたよ」
ヤ「折り合い面は問題ないん?」
角「時折レースで
テンションが上がるところはありますが、操縦性がいい馬ですからね。鞍上も『折り合い面、操縦性は問題なかった』とキッパリでした」
ヤ「
ホープフルSの脚が再び使えれば大仕事の可能性も高いな」
角「陣営の手応え十分な2頭が、台風の目となりそうですね」
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