競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
2歳マイル王決定戦・朝日杯FSは5番人気の
アドマイヤズーム(牡、友道)がV。道中は逃げた
ダイシンラーを見ながら2番手を追走。直線に入るとメンバー最速の上がり3F33秒6の末脚で抜け出し、2着に2馬身半差をつけて押し切った。未勝利勝ち直後のG1挑戦だったが、ポテンシャルの高さを存分に見せつけた。次走は
ニュージーランドT(4月12日・中山、芝1600m)を視野に入れている。
京王杯2歳S覇者の
パンジャタワー(牡、橋口)は12着。レースを振り返って、師は「外を通った馬に厳しいレースでした。それに直線も手応えほどはじけませんでした。距離の影響もあったかもしれません」と敗因を分析した。次走は
ファルコンS(3月22日・中京、芝1400m)を視野に入れて調整。「(重賞を勝った)左回りの芝千四で巻き返したい」と力を込めた。
今回は
ホープフルS(28日・中山、芝2000m)を予定する有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。まずは
京都2歳S3着の
クラウディアイ(牡、橋口)から。1週前の18日は西村淳Jを背に、栗東CWで併せ馬。長めからしっかりと脚を伸ばし、僚馬
ダノンアトラス(3歳1勝クラス)に約半馬身先着。6F83秒7-38秒5-11秒6をマークした。師は「馬なりで併せた馬を突き放しましたし、とてもいい動きでした」と抜群の内容にご満悦だ。「前走はスタート直後に挟まれてスムーズなレースではありませんでしたが、ラストはしっかりと脚を使って伸びてきてくれました。本来は前々で上手に立ち回れる馬。いい位置で流れに乗れれば、G1でも」と頂点奪取を意識した。
栗東・松永幹厩舎は2頭出し。
東スポ杯2歳S5着の
デルアヴァー(牡)は引き続き三浦Jで参戦。1週前の18日は鞍上を背に、栗東CWで僚馬
ルセルマンダムール(2歳未勝利)と併せて約6馬身先着。長めからしっかりと負荷をかけ、6F81秒6-37秒7-11秒7の好時計をたたき出した。師は「ジョッキーが乗って、最後をしっかりと伸ばす形。とてもいい動きでしたね。状態は前走以上だと思います」と手応えは上々だ。「ゲート練習も毎週やっていますし、中団あたりでレースができれば」と抱負を語った。
黄菊賞2着の
ヤマニンブークリエ(牡)は引き続き
武豊Jで参戦。1週前の18日は栗東CWで僚馬ドラゴン(2歳新馬)と併せて、約半馬身先着。6F84秒1-36秒8-11秒1をマークした。師は「上がり重点でしたが、最後はいい切れ味。とても良かったです」とイメージ通りのケイコ内容に目を細めた。「前走は逃げましたが、初戦のように差す形でも結果を出していますし、どんな競馬でもできる馬。状態の良さを生かして、いい走りを見せてくれれば」と 期待を寄せた。
今年の関西圏での2歳一番星を飾り、その後はずっと休養していた
ダノンフェアレディ(牝、橋口)が来週に帰厩予定。師は「種子骨靱帯の炎症で休養していましたが、来週に栗東へ入厩する予定です。帰厩後の状態を見ながら
エルフィンS(2月8日・京都、芝1600m)を目標に調整を進めていきます」と今後の予定を伝えた。
今年のPOGブログは今回で終了です。1年間ありがとうございました。来年のスタートは1月10日です。今後もよろしくお願いいたします。(馬サブロー栗東支局・塩手)