「弥生賞ディープインパクト記念・Ｇ２」（９日、中山）

　７番人気のファウストラーゼンが重賞初勝利を飾った。２着は２番人気のヴィンセンシオ、３着は５番人気のアロヒアリイが入った。１番人気のミュージアムマイルは４着。３着までに皐月賞（４月２０日・中山）への優先出走権が与えられる。

　Ｇ１での激走はフロックではなかった。ファウストラーゼンが向正面で後方から一気にまくる戦法。１７番人気で３着に入った昨年末のホープフルＳの再現を見せると、一気に先頭へ。するとそのまま最後まで粘り切り、タイトルを手にした。鞍上の杉原は「作戦としては前回がうまくいったし、同じようにできればと思っていたんですけど。ペース緩んだところで積極的に動いて行けて、この馬を信じて最後まで持ちこたえてくれるだろうと思いながら追ってました」としてやったりだ。

　これで堂々とＧ１の舞台に進む。皐月賞は今回と同じ中山の２０００メートル。「本当に頑張り屋さんで、長くいい脚を使ってくれますし、中山の舞台もすごく向いていると思いますし、とくかく無事に行ってほしいと思います」と杉原。個性豊かなモズアスコット産駒とのコンビで、ビッグタイトルを目指す。