◆第74回スプリングS・G2(3月16日、中山競馬場・芝1800メートル、重)

　皐月賞トライアル(3着までに優先出走権)は3歳牡馬12頭によって争われ、2番人気のピコチャンブラック(美浦・上原佑紀厩舎、父キタサンブラック)が、早め先頭から押し切って前走のホープフルS13着から巻き返して重賞初Vを飾った。勝ちタイムは1分51秒5。

　父キタサンブラックは15年に、祖父ブラックタイドは04年に同レースを制しており、父子3代制覇となった。石橋脩騎手は23年ステイヤーズS(アイアンバローズ)以来の重賞V。開業3年目の上原佑調教師にとっては、うれしい初タイトルとなった。

　2着は7番人気のフクノブルーレイク(松岡正海騎手)、3着は1番人気のキングスコール(藤岡佑介騎手)が入った。

　松岡正海騎手(フクノブルーレイク＝2着)「前残りの馬場でしたが、折り合い重視で運びました。馬場はあまり自信はなかったが、こなしてくれました。力はある馬ですし、これからの馬。その中でこれだけやれたのは良かったと思います」