29日の土曜中山メインは、春の飛躍を期す素質馬が集う「第73回日経賞」。明け4歳アーバンシックが断然の中心を担う。昨年の菊花賞を優勝し、前走・有馬記念では1番人気に支持された逸材。その有馬記念(6着)はスローペースからの瞬発力勝負が合わなかっただけで、評価を落とす必要はない。同世代の近親に有馬記念Vレガレイラ、桜花賞馬ステレンボッシュがいる良血。先のG1を見据え、ここは格好を付けたい始動戦となる。

　勢いならシュヴァリエローズだ。目黒記念2着、京都大賞典1着、ステイヤーズS1着とG2で3戦連続連対中。6歳の昨年に本格化を迎え、豊富なスタミナを武器にする。他には復調を果たしたマテンロウレオ、強敵相手の京都記念で2着に入ったリビアングラス、9歳でも力強さ健在のハヤヤッコなどがエントリーしている。