【阪神大賞典】サンライズアース 独走6馬身差Vで春天名乗り! 逃げて上がり最速35秒0

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2025年03月24日(月) 05:25 0 0

<阪神11R・阪神大賞典>後続を突き放し勝利するサンライズアース(撮影・亀井 直樹)

 数々の名勝負が繰り広げられた伝統のG2「第73回阪神大賞典」が23日、阪神競馬場で行われ、格上挑戦ながら4番人気に支持されたサンライズアースが初めての重賞タイトルを獲得した。父レイデオロもうれしいJRA重賞初制覇。施行条件が今年から大幅に変更となった中京競馬場の「第62回愛知杯」は10番人気ワイドラトゥールが制し波乱の決着となった。

 止まらない。10頭を置き去りにして直線を独走するサンライズアースが示したのは無限の成長力と無尽蔵のスタミナ。格上挑戦ながら、後続とは決定的な6馬身差。「疲れた~」と第一声の池添は「スタミナには凄く自信があった。距離は心配していなかった」。息が整わないままにお立ち台に現れた鞍上とは対照的に、疲労の色が見えないアースは余裕綽々(しゃくしゃく)の表情に見えた。

 コースを1周半する3000メートルの長丁場。1周目の直線も先頭で通過した。だが、池添は気が気でなかったという。「先行馬がいないメンバー構成で自然と先頭に立つイメージはしていたが、ハナに立ってからはずっと物見をして。他のことに気を取られていて、気が抜けない状態だった」と振り返る。コースの内側をのぞき込んだり、コーナーでは外に膨れたり。1Fのラップが13秒に落ち込む区間もあった。向正面、遊びながら走る同馬のインからマコトヴェリーキーがかわす。これが僥倖(ぎょうこう)。「追いかける形になってようやく集中した」と再加速。直線入り口で先頭を奪い返すと、上がり3Fはメンバー最速の35秒0。後続との差は開く一方だった。

 ダービー4着後は夏負けが尾を引いて菊花賞を断念。復帰戦の日経新春杯は最下位に終わったが、3勝クラス2着を経て重賞初制覇となった。管理する石坂師は「道中はどこに跳んでいくか分からない雰囲気だったので心配したが、スタミナ勝負になったので直線では負けないだろうと思っていた」と圧勝劇を振り返り、「ここでいい勝負ができれば天皇賞・春(5月4日、京都)を考えていた」と大舞台を見据えた。池添も「右肩上がりに状態が上がっている。幼い面が残るのでレースごとに考えなければならないが、上の舞台でも凄く楽しみにしている馬」と期待を隠さない。

 阪神大賞典の勝ち馬は近4年、本番でも2勝、2着2回の好結果。わずかキャリア7戦、未完の大器サンライズアースはG1の頂に届き得る、急峻(きゅうしゅん)な成長曲線を今まさに描いている真っ最中。進撃はまだ止まらない。

 ◆サンライズアース 父レイデオロ 母シャンドランジュ(母の父マンハッタンカフェ)21年2月6日生まれ 牡4歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・ライフハウス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績7戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億4768万7000円 馬名は冠名+地球。

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