【阪神大賞典】昨年日本ダービー4着馬が重賞初制覇 格上挑戦で35年ぶり快挙 春の天皇賞有力候補へ名乗り

スポーツ報知

2025年03月24日(月) 06:00 0 3

サンライズアースが後続に6馬身差をつけ重賞初制覇(カメラ・高橋 由二)

◆第73回阪神大賞典・G2(3月23日、阪神・芝3000メートル、良)

 第73回阪神大賞典・G2が23日、阪神競馬場で行われ、4番人気のサンライズアースが2着に6馬身差をつけ圧勝。昨年の日本ダービー4着馬が格上挑戦で重賞初制覇を飾り、優先出走権を獲得した天皇賞・春・G1(5月4日、京都)の有力候補に名乗りを上げた。

 3000メートルを悠々と走り切った。サンライズアースは4角で2番手から進出。競ることなく先頭に立つと、あっという間に差を広げていった。最後の坂も苦にせず、弾むような脚取り。6馬身差の圧勝で、初タイトルを手にした。格上挑戦での勝利は、90年のオースミシャダイ以来35年ぶりの快挙。JRA重賞99勝目を挙げた池添は「スタミナの部分はすごく自信がありましたし、この距離も全然心配していなかったです」と胸を張った。

 自然とハナに立ったが、終始首を振りながらで幼さ全開。2周目の向こう正面でマコトヴェリーキーが主張するとやっとレースに集中し、残り1200メートルから5ハロン続けて11秒台のラップを刻んでライバルを寄せ付けなかった。レース後、平然とした様子の馬に対し、制御に必死だった池添はヘトヘト。「3000メートルは疲れますね。ずっと物見しながら、他のことに気を取られながらの走り。ちょっと気が抜けない状態でした」と汗をぬぐった。

 昨年の日本ダービーで4着と健闘したが、秋は体調が整わず全休。石坂調教師は「菊花賞でもいい勝負ができると思っていました」と、早くからステイヤーとしての素質を評価していた。またダービー1~5着馬のうち、引退したジャスティンミラノ(2着)以外の全4頭がその後に重賞V。世代レベルの高さも示した。

 今後は天皇賞・春に向かう予定。阪神大賞典の勝ち馬は23、24年と2年続けて本番も制している。G1馬ブローザホーンや、メルボルンC2着のワープスピードなど実績馬を倒し、堂々と駒を進める。「楽しみにしているので順調に、無事にいってほしい」と鞍上。栄誉ある春の盾が、グッと近づいた。(水納 愛美)

 サンライズアース 父レイデオロ母シャンドランジュ(父マンハッタンカフェ)。栗東・石坂公一厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算7戦3勝。総獲得賞金は1億4768万7000円。重賞初勝利。馬主は(株)ライフハウス。

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