【天皇賞(秋)】武豊騎手が歴代単独トップの8勝目へ メイショウタバルで偉業に挑む

2025年10月28日(火) 17:00

天皇賞(秋)2025に出走予定のメイショウタバル(今年6月撮影、ユーザー提供:ごっちさん)

 武豊騎手メイショウタバル(牡4、栗東・石橋守厩舎)で、歴代単独トップとなる天皇賞(秋)(3歳上・GI・芝2000m)の8勝目を目指す。

 武豊騎手はこれまで天皇賞(秋)に33回騎乗。89年にスーパークリークで初騎乗初制覇。一方、91年には1番人気のメジロマックイーンで1位入線→18着降着という悔しい思いをした。それでも97年にエアグルーヴで2勝目を挙げると、99年にスペシャルウィーク、07年にメイショウサムソン、08年にウオッカ、17年にキタサンブラック、そして24年にドウデュースで勝利。保田隆芳元騎手と並んで歴代最多タイ、そして現役では単独トップの7勝を挙げている。

 今年のパートナーはメイショウタバルだ。3歳時に毎日杯神戸新聞杯を制覇。その後は菊花賞が16着、日経新春杯が11着と大敗を続けたが、今春から武豊騎手と新コンビを結成したことが転機となった。ドバイターフで世界の強豪相手に5着と健闘すると、続く前走の宝塚記念では鮮やかな逃げ切り。5回目の挑戦にしてGIウイナーの仲間入りを果たしている。今回は約4カ月ぶりの実戦、そして意外にも24年の皐月賞で17着に敗れて以来の2000mとなるが、リズム良く逃げられれば十分にチャンスがあるはずだ。

 今秋のGIで武豊騎手はさすがの存在感を発揮している。スプリンターズSジューンブレア秋華賞エリカエクスプレスと、ともに伏兵で逃げて連続2着。穴党を大いに喜ばせた。さぁ、今週こそは誰にも交わされることなく、先頭でゴールを駆け抜けることができるか。「平成の盾男」の異名をとった名手の、衰えを知らない手綱捌きに要注目だ。

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