初めての海外出張で取材した凱旋門賞 レース後こみ上げた悔しい思い

スポーツ報知

2025年11月20日(木) 16:00

凱旋門賞で16着に終わったアロヒアリイ

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 こんなに悔しい思いをしたのは久しぶりだ。10月5日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞。現地取材のため初めての海外出張へ。それまで延べ35頭の日本馬が勝てていない欧州最高峰のレースだ。今年は日本ダービー馬のクロワデュノールを筆頭に、アロヒアリイビザンチンドリームが挑んだ。

 今までテレビでしか見ていなかった凱旋門賞。海外遠征のリスクや渡航、滞在費用などを考えると、国内の大レースに出たほうが効率はいい。「そこまでこだわるレースなのだろうか?」と正直、思っていたことも事実だ。

 しかし、現地で懸命に調教に励む馬や厩舎関係者を見ていると、自然と日本馬頑張れ、という心境になった。レース3日前に芝コースを歩かせてもらったが、思っていたよりも硬くて日本馬向きの馬場。これなら、いい勝負になる。そう思っていたが、レース前日に、まとまった量の雨が降った。水はけが悪く、日本馬が経験したことがない、悪い馬場となったのが大きく影響してしまった。

 レース後、日本馬の関係者は一様に暗い表情だった。アロヒアリイの鈴木剛史オーナーは後日、「凱旋門賞の日の夜は、一睡もできませんでした」と悔しさをにじませた。そんな姿に、どちらかと言えば冷めている性格と思っていた自分の中でこみ上げてくるものがあったことに驚いた。この気持ちを忘れずに、いつの日か分からないが、日本馬が勝つ場面を見に、またパリを訪れたい。(大阪中央競馬担当・山下 優)

 ◆山下 優(やました・ゆう)2023年入社。大阪本社の中央競馬本紙予想担当。冬でも一日1個のアイスは欠かさない。

関連情報

みんなのコメント

フィルタ

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・報告・コメント非表示の使い方
  • 非表示・報告をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 非表示・報告をクリックし「このコメントを通報する」を選択することで運営会社に申告できます。
  • ※報告内容について、削除等の処置をお約束するものではありません。確認を行った結果、違反が認められない場合は削除などの措置は行わない場合もあります。なお、報告に対する個別の回答は行っておりません。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

新着ニュース

競輪を手軽に楽しもう!netkeirin

ランキング

      ニュースを探す