最終話を迎える日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』 個人馬主で有馬記念を勝つのはどのくらい難しい?

2025年12月08日(月) 12:15

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』でキーとなる有馬記念(写真は24年、撮影:下野雄規)

 今秋、競馬界でも大きな話題となっているTBS系列ドラマ・日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』。馬を巡る人間模様を描く本作では、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)が物語の大きな目標として据えられている。12月14日の最終回を前に、ここでは“個人馬主の有馬記念制覇”について考えてみたい。

 近年、有馬記念一口馬主クラブ所属馬の活躍が目立つ傾向にある。実際、18年から22年までクラブ所属馬が5連勝を記録。個人馬主による直近の勝利は、23年に(株)キーファーズ所有のドウデュースが挙げたものとなる。一方、23年以前の個人馬主による勝利は、(株)大野商事が所有し、引退レースで有終の美を飾った17年のキタサンブラックまで遡る。

 また、グレード制導入後の1984年以降、一口クラブ法人以外で複数回勝利を挙げているのは、シンボリ牧場、メジロ商事(株)&(有)メジロ牧場、半沢(有)の3組のみ。このうち、グラスワンダーは連覇を達成しており、“異なる馬”で複数勝利した例は冠名「シンボリ」と冠名「メジロ」となっている。

 個人馬主として歴史的名馬を数多く所有してきたことで知られる金子真人オーナーでも、ディープインパクトによる1勝。歴史を振り返ると、有馬記念を一度勝つことがいかに難しく、大きな勲章であるかが分かる。ちなみに日本ダービーでは、近年でも個人馬主の勝利例が多くダノンデサイルドウデュースコントレイルなど記憶に新しい名馬が並んでいる。

 ホースマンのゲスト出演も話題を呼び、いよいよ最終回を迎える『ザ・ロイヤルファミリー』。作中の競走馬「ロイヤルファミリー」に関わる人々は、有馬記念制覇という悲願を達成できるのか。競馬界はもちろん、日本中が注目する結末に期待したい。

※内容に一部誤りがございました。訂正のうえ、お詫び申し上げます。

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