有馬記念勝ち時計ランキング 04年秋古馬三冠Vの快挙が今なお1位

2025年12月22日(月) 12:00

ゼンノロブロイ(撮影:下野雄規)

 12月28日(日)に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)には、連覇がかかるレガレイラ皐月賞馬のミュージアムマイル、春秋グランプリ制覇を狙うメイショウタバルなどが出走を予定している。“競馬界の総決算”をうたわれる一戦で、かつて生まれた記録の数々とは。本稿では「勝ち時計」にスポットを当て、ベスト3を紹介する。

■5位 1991年 2分30秒6 ダイユウサク

 90年秋から年明けの金杯(西)まで3連勝を飾り、本格化を予感させたが、その後は善戦止まりでパッとせず。直前にオープン特別を59kgで制したが、900mの距離延長もあって、有馬記念では単勝137.9倍とまったく人気がなかった。ところが、レースでは内をすくって、メジロマックイーンに1.1/4馬身差の完勝。ファンも、関係者も「びっくり!」の激走であった。鞍上の熊沢重文騎手は同月3つ目の重賞タイトルで、鞍上の勢いが追い風だったのかも。

■3位タイ 2019年 2分30秒5 リスグラシュー

 晩成型といわれるハーツクライ産駒とあって、全盛期は5歳を迎えてから。同年の宝塚記念で2つ目のGIタイトルを手にすると、秋は豪G1・コックスプレートを制覇。ラストランとなった有馬記念は、GI馬11頭が顔を揃える豪華決戦となったが、2番人気に推された。道中は中団で脚を溜め、直線は大外から豪脚一気。1番人気のアーモンドアイが馬群に沈む一方で、末脚を伸ばし続け、サートゥルナーリア以下に5馬身差を付ける圧勝劇を見せた。


■3位タイ 2003年 2分30秒5 シンボリクリスエス

 前年の天皇賞(秋)でGI初勝利を果たすと、ジャパンC3着を挟んで、有馬記念を制覇。04年も同じローテで、天皇賞(秋)を制し、ジャパンC3着から、有馬記念へと進んだ。レースは12頭立ての少ない頭数となり、単勝2.6倍の1番人気で出走。道中は6番手あたりを追走し、直線入り口で早くも先頭をうかがうと、あとはシンボリクリスエスの独壇場。激戦の2番手争いを後目に突き抜け、JRA平地GIでは史上最大着差タイとなる9馬身差を付けた。

■2位 2009年 2分30秒0 ドリームジャーニー

 朝日杯FSを制し、以降も重賞タイトルを複数獲得。同年は春に宝塚記念を勝ち、春秋グランプリ制覇の偉業を狙って、有馬記念へと駒を進めた。2番人気でスタートを迎え、いつもと同じく後方待機策。逃げたリーチザクラウンの刻むペースは緩みなく、さらにマツリダゴッホが早めに進出したことから、差し馬におあつらえ向きの流れとなった。人気のブエナビスタが先頭に立ったところを大外から差し切り、3つ目のGIタイトルを手にした。

■1位 2004年 2分29秒5 ゼンノロブロイ

 3歳時に重賞2勝を挙げ、その後も好走を続けたが、GIタイトルにはなかなか恵まれず。だが、04年の天皇賞(秋)で待望のビッグタイトルを獲得すると覚醒し、ジャパンCも連勝。史上2頭目の秋古馬三冠をかけて、有馬記念は1枠1番の絶好枠からスタートした。道中は内2、3番手の好位から運び、直線は逃げ粘るタップダンスシチーをしぶとくとらえ、レコードタイムで快挙達成。管理する藤沢和雄師、鞍上のO.ぺリエ騎手は同競走3連覇にもなった。

有馬記念の勝ち時計ランキング】
1位 2004年 2分29秒5 ゼンノロブロイ
2位 2009年 2分30秒0 ドリームジャーニー
3位タイ 2019年 2分30秒5 リスグラシュー
3位タイ 2003年 2分30秒5 シンボリクリスエス
5位 1991年 2分30秒6 ダイユウサク
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