【ターコイズS】重賞2勝目のドロップオブライト、7歳でマイル女王へ 福永調教師「来年のヴィクトリアマイルを目指していきたい」

スポーツ報知

2025年12月21日(日) 06:05

ドロップオブライト(左)が2度目の重賞制覇(カメラ・荒牧 徹)

◆第11回ターコイズS・G3(12月20日、中山・芝1600メートル、良)

 第11回ターコイズS・G3は20日、中山競馬場で行われ、5番人気のドロップオブライトがゴール前の接戦を制し、24年CBC賞以来の重賞2勝目。手綱を執った松若風馬騎手(30)=栗東・フリー=はJRA通算500勝のメモリアルとなった。

 2着に惜敗した2走前の悔しさを、同じ舞台で晴らした。ドロップオブライトがゴール前、3番手からグイッとひと伸びして2つ目の重賞タイトルを奪取。京成杯AHはゴール寸前でかわされたが、この日はお返しとばかりに残り50メートルで押し切りを狙うリラボニートをパスした。「こないだの2着が頭をよぎったが、状態の良さで馬が辛抱してくれた」と松若。コンビを組んで3戦目となる人馬が一体となって先頭でゴールを駆け抜けた。

 12年目の鞍上にとっては、小倉記念(イングランドアイズ)に続く今年の重賞2勝目がJRA通算500勝のメモリアルVとなった。「二の脚でカバーして、いい位置で競馬ができたのが勝因」と冷静なポジショニングで勝利へ導いた。「今年中に達成したかったので、こんないい形で決められて良かった」と区切りの勝利に笑顔があふれた。

 開業1年目だった昨年のCBC賞で福永厩舎に初の重賞勝ちを届けた孝行娘。7歳となる来年、さらなる高みを目指す。福永調教師は「これだけの馬を引き継げて幸運です。オーナーや松永(昌博)元調教師に感謝したい。来年のヴィクトリアマイルを目指していきたい」。来春の東京を見据えてローテを組んでいく方針を明言。次走でキャリア30戦となるベテラン牝馬が、25年を最高の形で締めくくった。(浅子 祐貴)

 ◆ドロップオブライト 父トーセンラー母プレシャスドロップ(父フレンチデピュティ)。栗東・福永祐一厩舎所属の牝6歳。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産。通算29戦6勝。総獲得賞金は1億8785万1000円。主な勝ち鞍は24年CBC賞・G3。馬主は岡田牧雄氏。

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