スペシャルウィーク、栗毛の馬が嫌いだった

2014年07月24日(木) 19:53 4 16

 1999年の有馬記念(G1)でハナ差の激闘を演じたグラスワンダー、スペシャルウィークの両雄2頭が7月19日、函館競馬場で“再会”を果たした。

 再会ムードが盛り上がる函館競馬場のエントランスには2頭のパネルやそれぞれの功績を讃える記念品の展示も行われ、多くの来場者が足を止めて展示物に見入っていた。

 15年振りに顔を合わせた2頭は19歳になった現在も現役種牡馬。スペシャルウィークが栗毛の馬を見ると興奮するため、細心の注意を払いながらのお披露目となった。

 開門直後に行われた午前の展示には徹夜組を含む1200人のファンが詰めかけ、スペシャルウィークを繋養するレックススタッドの泉山義春場長は「人気があることはわかっていたけど、熱心なファンがこんなにたくさん来場してくれるとは」と驚いた表情。また、「普段過ごしているスペシャルの馬房前にはグラスワンダーの息子、スクリーンヒーローがいるんだけど、それは全然平気。うちの繋養馬でいうとローエングリンみたいな赤っぽい栗毛を見ると威嚇してダメなんだよね」とエピソードを明かしてくれた。

 最終レース終了後にはたくさんのお客さんが残り、ギャラリーは2400人に膨れ上がった。先にスペシャルウィークがパドックを周回している間にグラスワンダーがパドック脇の待機所に到着。2頭が嘶き合い、お互いの存在を確認するシーンも見られた。“再会”した時間は短かったものの、滅多に見られない両雄の競演は集まったファンを喜ばせた。


(競走馬のふるさと案内所 7月24日)


【補足】
すでに記事が出ている2頭の展示イベントではありますが、スペシャルウィークが栗毛の馬には攻撃的になる、というエピソードは初めて聞くかもしれないので紹介します。

特定の毛色に対する好き嫌いはままあるようで、米二冠馬ウォーエンブレムは栗毛の馬が好みであることが知られています。毛色が関係するかは分かりませんが、サンデーサイレンスがメジロマックイーンに対してはおとなしくなる、というエピソードも有名ですね、

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