交流重賞「第22回かしわ記念・GI」(ダート1600m)は5日、船橋10Rに14頭で争われ、3番手を進んだ単勝1.1倍のエスポワールシチーが、4角手前で先頭に立ったフリオーソとの一騎打ちを制しV。GI5連勝で連覇を決めた。勝ちタイムは1分36秒8。3着は4番人気のアドマイヤスバル。2番人気のサクセスブロッケンは4着に敗れた。

　1万8000余のファンが見守る直線。難なくフリオーソを捕らえるかと思われたが、相手もGI馬、簡単にはバテない。「いつものエスポワールの走りじゃなかった。だけど、そんな状態で勝てたんだから、自信にはなったけどね」と佐藤哲は安堵の笑みを絞り出した。

　国内現役ダート最強馬の意地は見せた。「秋は米国(ブリーダーズC、11月)遠征も考えているし、そのためには早めに渡って、米国仕様にしないとね。国内に専念なら次は帝王賞になるけど。あくまでも馬の状態次第。ゆっくり結論を出したい」とオーナーサイドの友駿HC愛馬会、塩入満洋代表。いずれにしても、またひとつ勲章を積み重ねたエスポワールシチー。王者の地位に揺るぎはなかった。

提供：デイリースポーツ