シンボリルドルフ死亡、関係者が想いを語る

2011年10月05日(水) 12:00

シンボリルドルフお披露目(2010年11月28日ジャパンカップ・東京競馬場)

 皇帝が逝った。史上初となる無敗のクラシック3冠馬に輝き、GI7勝を挙げたシンボリルドルフ(牡)が4日、けい養先の千葉県成田市のシンボリ牧場で老衰のため死亡した。30歳だった。通算成績は16戦13勝。輝かしい競走成績だけでなく、91年の2冠馬トウカイテイオーを輩出するなど父としても活躍。04年に種牡馬を引退し、その後は功労馬として余生を過ごしていた。

 シンボリ牧場の和田孝弘代表によると、体調が急変したのは3日の夜だったという。「この2、3日、やや体調を崩していたが、午後8時ごろに体に震えが走るようになった。獣医師が栄養剤を投与するなどして様子を見守りましたが、残念ながら4日午前3時、眠るようにしてこの世を去りました。最期は大往生だったかと思います」とその瞬間を振り返った。

 全戦で手綱を取った岡部幸雄元騎手は「元気だと聞いていただけに、報告を聞いて、とても残念に思いました」と、突然の訃報(ふほう)に驚きを隠せない様子。「“自分の人生の一部”とも言える馬だった。お疲れさまでしたとともに、ゆっくり休んでくださいと言いたい」と最良のパートナーの冥福を祈った。

 「強かったルドルフの姿は、わたしだけでなく、競馬ファン皆さまの心のなかに、これからも生き続けてくれると思います」と語ったシンボリ牧場の和田代表。日本を代表する名馬中の名馬が天寿をまっとうして、天に駆け上がった。

提供:デイリースポーツ

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