復活Vのナカヤマナイト、今後はGI戦線へ殴り込み/オールカマー

2012年09月24日(月) 12:00

直線で鮮やかに抜け出し、復活Vを決めたナカヤマナイト(左)=中山競馬場

「第58回オールカマー・GII」(芝2200m)は23日、中山11Rに16頭で争われ、2番人気のナカヤマナイトが、得意の中山で昨年の共同通信杯以来となる重賞2勝目を飾った。道中は好位を追走し、4角では2番手に上がるスムーズな競馬。直線半ばで先に抜け出した4番人気のダイワファルコンに1馬身半差をつけてゴールした。勝ちタイムは2分15秒5。3着には3/4馬身差で6番人気のユニバーサルバンクが入った。なお、1番人気のルルーシュは、直線伸びを欠き4着に敗れた。

「道中はリラックスした走り。外から自分のペースでレースに加わることができたね。それが最後の脚につながった」と柴田善は振り返る。2週連続で追い切りに騎乗し、心身の成長を実感。課題の折り合いも難なくクリアした。「ジワジワと力をつけているね。思い描いていた姿に近づいてきた」。4歳秋を迎え、本格化ムードが漂う相棒に目を細めた。

「いろいろな経験を積んだことが良かったのかな。春に比べて精神的にゆったりしている」とは8年連続で重賞Vを決めた二ノ宮師。3歳秋にはフランス遠征を敢行し、厳しい競馬を体感した。即効性はなくとも、中身の濃い経験はいつか必ず成果が出ることを名トレーナーは知っている。カメラのシャッター音や周囲のわずかな物音に反応する繊細な性格も今や昔。成長力が売りのステイゴールド産駒は、夏を超えて大人になった。

「今回はそんなに攻めていなかったから、次はさらにいいはず。この勝利で路線は決まったね」と指揮官はGI戦線への殴り込みを表明。次戦は天皇賞・秋(10月28日・東京)が有力だ。未完成だった3歳時には皐月賞で5着、ダービーでは4着。完成に近づいた今なら、頂点に手が届いても不思議ではない。

提供:デイリースポーツ

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