ローマンレジェンドなど、ジャパンCダート前々日調整レポート

2012年11月30日(金) 14:00

前々日調整も順調に消化したローマンレジェンド(撮影:井内利彰)

 ローマンレジェンドエスポワールシチーワンダーアキュートなど、ジャパンCダートに出走する有力関西馬の前々日調整を、栗東トレセンからレポートします。(取材・写真:井内利彰)

 ローマンレジェンド(栗東・藤原英昭厩舎)は、角馬場で15分ほど運動した後にCコースに移動。キャンターで半周した後、坂路へ向かったが、その際に少し首を振るような仕草を見せていたが、煩いというよりも、もっと走らせて欲しいという感じの自己主張に見えた。

 坂路でのキャンターは頭数の少ない時間帯だったが、左ラチ沿いを真っ直ぐに駆け上がって、4F67.2〜3F49.7〜2F33.1〜1F16.9秒。荒れたチップに脚をとられるような馬も多かったが、大きなフットワークで力強さが目立つ走り。この時もまだまだ走りたいという雰囲気を見せていたが、折り合いを欠くシーンはなく、しっかりと我慢。この感じならレースに行って、走りたい気持ちが爆発してくれるのではないだろうか。

 500mの角馬場で前運動した後に坂路へ移動したのがエスポワールシチー(栗東・安達昭夫厩舎)。さすが7歳ということもあって、レース前々日でもテンションが上がるようなところはなく、むしろ落ち着き払っている感じ。

 坂路でのキャンターは右ラチ沿いに沿って真っ直ぐの登坂。小気味よいピッチ走法でしっかりと駆け上がり、4F62.4〜3F45.6〜2F29.5〜1F14.7秒。後半2Fは15秒を切っているように、スピード感のある動きが目立った。

 安達昭夫調教師は「若さで走っていた頃のような勢いはありませんが、安定して走れるのが今のエスポワールシチー。そのあたりを考慮して、仕上げているので、心配するような点はありません」とのこと。

 ワンダーアキュート(栗東・佐藤正雄厩舎)は開門直後のCコースに和田竜二騎手を乗せて登場。1F16〜17秒程度のキャンターで実にリラックスした走り。また鞍上と馬の呼吸がぴったりなところが目につく。昨年2着時以上に雰囲気の良さを感じる前々日調整だった。

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