重賞2勝目のアスカクリチャン、須貝師は「次は様子を見てから」/アルゼンチン共和国杯

2013年11月04日(月) 12:00

インを強襲し、アルゼンチン共和国杯を制したアスカクリチャン=東京競馬場

「第51回アルゼンチン共和国杯・GII」(芝2500m)は3日、東京11Rに18頭で争われ、後方を追走した7番人気のアスカクリチャン(栗東・須貝)が、直線でポッカリあいたインから抜け出し、昨年7月の七夕賞以来となる2つ目の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイムは2分30秒9。1馬身半差の2着は外を回って追い込んだ4番人気のアドマイヤラクティ、さらに首差の3着には早め先頭から押し切りを狙った3番人気のルルーシュが入った。なお、好位を追走した1番人気のメイショウナルトは直線で馬群に沈み14着に敗れた。

 初めてコンビを組んだ戸崎圭が、鮮やかな手綱さばきを見せた。道中は中団に待機し、直線では迷わず最内へ突っ込んだ。「内はきれいにあいていた」。右ムチを連打してルルーシュをインからかわすと、アドマイヤラクティの追撃を余裕を持って退けた。

 この日の6Rをオメガハートロックで勝利。JRA移籍週からの連続勝利を36週に延ばし、安藤勝己元騎手の35週を塗り替えた。「記録は意識していなかったが、安藤勝騎手の記録を更新できたのは自信になる」。現在99勝で100勝の大台にも王手をかけた。

 須貝厩舎も戸崎圭に劣らず勢いがある。先週の天皇賞・秋(ジャスタウェイ)に続き2週連続重賞ジャックだ。アスカクリチャンは7月に実戦復帰後。5戦全て掲示板をキープしており「タフやねえ。夏から連戦なのに、力を付けていることを証明してくれた」と賛辞を惜しまない。「スタミナがあるのは分かっていた。次は様子を見てから」と今後については含みを持たせた。

提供:デイリースポーツ

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