夏の終わりのちょっと前の歓迎の儀

2012年08月23日(木) 12:00

新潟2歳Sの歓迎の儀(要はアプローチ)は、去年と一昨年のこのコラムでの念考でだいたい完成している。歓迎の神髄はハーモニー。

1番人気と最低人気、先行と追い込み、そういった真逆の組み合わせの調和を歓迎する。それだけで面白おかしい刻が過ごせる。そう思っている。

だから今年も去り行く夏の感傷に浸りながらハーモニーすればいいと考えていた。なんつってもハーモニーは夏の終わりと決まってるからね。

しかし、今年はいつもより1週前倒しで新潟2歳が行われる。
夏競馬のグランドフィナーレは新潟2歳と小倉2歳と刷り込まれていたので、この日程チェンジにはちょっと慌てた。

1週ずれるとハーモニーというより輪唱だ。カエルの唄だ。まぁ輪唱もハーモニーっちゃハーモニーだけど、何かが違う。とはいえそもそもハーモニーとは書いたけど正確にはドタバタなハーモニーにすぎない。だから夏の終わりのハーモニーがカエルの唄になろうと、静かな湖畔になろうと、大差ない。どのみちパッヘルベルのカノンにはなれないのだからいっしょだ。

とにかく一昨年、去年でだいたい固まって、向こう10年間の新潟2歳Sはこれで食えると思っていた。それだけに少し残念ではあるけど、軌道修正はいつだって必要なもの。残暑にセミの声を聞きながら、カエルの唄で整えるのもオツだ。

軌道修正する前に新潟2歳Sの歓迎の儀について簡単にまとめておく。

新潟2歳S・歓迎の儀・・・

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かしわでちょうほう

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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