ノーザンFしがらき・北山秀人調教主任(3)『宝塚記念、オルフェじゃなければ止めていた』

2012年09月17日(月) 12:00

若駒の時からノーザンFしがらきで育成されてきたオルフェーヴル。それゆえ牧場は、三冠馬誕生を支えたもうひとつの存在でもあります。そして、あの阪神大賞典、大敗を喫した天皇賞後の大役も担った牧場。宝塚記念の出否に揺れ動いた関係者の苦悩、最強馬の威信を取り戻すための闘いとは。(9/10公開Part2の続き)


:オルフェーヴルは元々競馬でも強烈なキャラクターを見せている馬ですし、育成、調整も大変じゃないですか?

北山 :牧場では、結構大人しいんですよ。乗ると大人しいし。ただ、下で何か作業をする時には、そういうところは出ますね。そこは人の指示では動きたくないんですね。


おじゃ馬します!

三冠の偉業達成となった菊花賞

:頑固ですね。

北山 :頑固ですよ〜。でも、調教ではすごく素直で、そういうところもあるから一流になるんだと思います。すごく賢いのは賢いと思いますよね。ただまあ、なかなかの悪ガキではあります(笑)。だから、去年の三冠がかかった夏は、メディアの方も多かったんですが、取材はかなり制限してもらったんです。

それで、ファンの方や会員さんには本当に申し訳ないことをしてしまったのですが、「三冠を獲ってみんなで喜べるように何とかがんばりたいので」と、協力していただいて。そういう面で現場スタッフには、「結果を出さなきゃいけない」というプレッシャーがあったのは事実ですよね。緊張感はかなりありました。

:三冠がかかった神戸新聞杯、菊花賞前というのは、期待通りに成長してくれましたか?

北山 :それが、その時は目に見えて・・・

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東奈緒美・赤見千尋

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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