前半の3レースは1点勝負、毎日王冠は多点買いで勝負!

2012年10月06日(土) 20:00

 先週9月30日は台風の影響で阪神競馬が順延になり、WIN5の発売も中止となってしまいました。秋のGIシリーズ開幕週、しかも5レースすべてが芝のマイル以下という非常に珍しい構成で、個人的にもとても楽しみだったのですが……こればかりは仕方ありませんね。ちなみに、9月30日のWIN5対象レースとなる予定だった5レースは単勝1番人気馬が2勝、単勝2番人気馬が2勝、単勝4番人気馬が1勝という結果に。WIN5上の支持率が単勝支持率と同じなら18万円弱の配当になった計算です。

 今週は先週の分まで気合を入れて臨みたいところですが、明日10月7日(日)は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が27万2160通り(前日14時現在)というやや寂しいメンバー構成。総組み合わせ数が28万通り未満だった回はこれまでに9回ありましたが、配当が100万円を超えたことは一度もなく、逆に10万円未満の低配当決着が3回もあります。2億円はもちろん、数千万円クラスの高額配当が飛び出す可能性もかなり低いと見るべきでしょう。

 ちなみに、明後日10月8日(月)のWIN5は総出走頭数が68頭、総組み合わせ数が43万3664通り(前々日14時現在)。こちらも大して多いわけではありませんが、これくらいの総組み合わせ数だと1億円を超えるような配当になることも珍しくなくないので、こちらの方がまだ高額配当を狙いやすいのではないかと思います。明日10月7日(日)のWIN5が首尾良く的中し、なおかつソコソコの配当にしかならないようであれば、その払戻金を明後日10月8日(月)のWIN5に投入してより大きな配当を狙う――というのもひとつの手です。(伊吹雅也)

【井内利彰のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都10R 大原S
 京都芝2000mは坂路とトラックを本数多く調教された馬に適性の高いコース。ましてレースの主導権を握る馬がその調教タイプに該当した場合は、豊富な調教量を武器に押し切るという可能性が高くなります。

 メイショウサミットは3走前にハナを主張して後続を完封。今回も同じ流れに持っていけば、最後まで止まることなくゴールを迎えることができるはずです。

推奨馬:4.メイショウサミット

●今週の多点買いレース
→東京11R 毎日王冠
 東京芝1800mで行われる毎日王冠の過去5年のうち、3年の勝ち馬は坂路とトラックを併用した調教タイプの勝利。勝つ確率の高い調教内容を選択するのであれば、併用調教馬をチョイスすべきレースです。

 該当馬は馬番の内からカレンブラックヒル、リアルインパクト、ストロングリターン、スマイルジャック、トーセンレーヴの5頭。その評価に関してはNo.1予想をご覧いただきたいのですが、どの馬にも明確な好走推測理由があるだけに、これ以上点数を絞ることはできません。

推奨馬:4.カレンブラックヒル、10.リアルインパクト、12.ストロングリターン、14.スマイルジャック、16.トーセンレーヴ

【奥田隆一郎のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京9R 六社特別
 サトノギャラントは、東京マイルのベゴニア賞を勝っている。春はクラシック路線の中長距離重賞に出走して敗れたが、今回は適距離のマイルに戻るため、勝ち負けになる。

推奨馬:4.サトノギャラント

●今週の多点買いレース
→京都11R オパールS
 エーシンホワイティは、京都芝1200mにて500万下と1600万特別を勝ち上がり、オープン特別で3着に好走している。前走の阪神芝コースは苦手としており、得意な京都芝の短距離戦に戻って、変わり身を警戒する。

 テイエムオオタカは、昨夏に直結コースの函館スプリントSを連対し、今夏は直結コースのキーンランドCを3着に好走した。直結コースの重賞を激走しているので、オープン特別で相手が楽になる今回は勝ち負けになる。

 シュプリームギフトは、近4走で直結コースの函館芝1200mと札幌芝1200mにて好成績をあげている。前走のキーンランドCは、今走で人気の○テイエムオオタカと僅差の接戦をしており、今回も好勝負になる。

推奨馬:4.エーシンホワイティ、5.テイエムオオタカ、6.シュプリームギフト

【古澤秀和のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→京都11R オパールS
 ここはメンバーが揃っているが、あえて穴の1点勝負で臨みたい。マコトナワラタナに変わり身の条件が揃っている。前々走の北九州記念は休み明け、前走は3コーナーで外に逃げていたことが敗因。前走の敗因についてはリングハミへのハミ換えで対処とのこと。阪神コースでも勝ち鞍はあるが、母父サンデーサイレンスで手先が軽い分京都コースの方が合う。斤量差も大きいし、開幕週でも差しが決まる馬場状態。ここは3走前のような競馬を期待。

推奨馬:10.マコトナワラタナ

●今週の多点買いレース
→東京11R 毎日王冠
 ここは4頭買っておきたい。カレンブラックヒルは休み明けになるが、写真・調教の動き共に良く、成長もうかがえる。能力はここに入っても通用するものを持っているし、斤量差を生かせば古馬の強豪とでも対等に戦えるはず。

 ストロングリターンも写真・動き共に良い。サンデーサイレンスの血統が入っていないシンボリクリスエス産駒とは思えない素軽さがある馬だし、時計勝負にも強い。距離も合っているし、ここは当然勝ち負けに持ち込んでくるだろう。

 エイシンフラッシュはずっと勝ち鞍がないが、ここではさすがに力上位。調教もバネの利いた走りで良かったし、勝ち切れない弱みはあっても押さえておく必要は当然ある。

 トーセンレーヴは元々素質の高い馬だし、前走の重賞勝ちでようやく軌道に乗ってきた感じ。休み明けになるが調教の動きが非常に良かったし、外枠の不利も特にない今の馬場状態なら勝ち負けに持ち込めても良い。

推奨馬:4.カレンブラックヒル、12.ストロングリターン、13.エイシンフラッシュ、16.トーセンレーヴ

【伊吹雅也のWIN5見解】
●今週の1点勝負レース
→東京10R テレビ静岡賞
 昨年の4〜5回東京ダート1400mは、1600万下から上のクラスに限ると、前走がJRA、かつ前走の4コーナーを4番手以下で通過した馬が[0-5-4-45]。差し馬もそれなりに健闘していますが、特に上級条件は先行力がないと勝ち切れない印象でした。また、1000万下を含めても優勝馬の大部分は父にサンデーサイレンス系種牡馬かミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬。さらに、1枠が[0-0-0-6]、7〜8枠が[0-2-0-18]だったので、内外極端な枠に入った馬は割り引くべきでしょう。これなら福永祐一騎手とアルゴリズムのコンビを素直に信頼して良さそう。もともとこのクラスなら実績上位ですし、休養明け2戦目の上積みもあると思います。

推奨馬:8.アルゴリズム

●今週の多点買いレース
→京都11R オパールS
 昨年の5回京都芝1200mは、3歳以上のレースに限ると4コーナーを5番手以下で通過した馬が[0-1-2-31]。高配当決着が続いていたものの、波乱の主役は先行馬ばかりでした。このレースも全体的に差し馬の目立つメンバー構成で、先行力のある馬がスムーズにレースを進められそうです。人気サイドから選ぶならキーンランドカップで善戦していたテイエムオオタカ、シュプリームギフトの2頭。また、すんなり先行できればしぶといトゥニーポート、相性のいいジョッキーに乗り替わるナイアードも展開次第ではチャンスがあると思います。この2頭に関しては思い切った競馬をするしかない枠に入った点もプラスでしょう。

推奨馬:1.トゥニーポート、2.ナイアード、5.テイエムオオタカ、6.シュプリームギフト

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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