ステイゴールド、産駒活躍の軌跡

2012年11月02日(金) 12:00

 ステイゴールドの種付料が来春から800万円に上がるという。不況に苦しむ日高の中小の牧場にとって、ステイゴールドは救いの神だった。しかし、もう彼らの手の届かないところにいる。

 2002年、種牡馬入り初年度の種付料は、受胎確認後の支払で150万円、産駒誕生後の支払で200万円というものだった。実際には、もっと安い値段で種付けすることも可能だったと言われる。

 その証拠に、177頭の配合牝馬を集めたものの、質はかなり程度の低いものだった。翌年生まれた産駒も買い叩かれ、200万円、300万円がざら。おかげで種牡馬入り3年目になると、配合牝馬が87頭に半減している。

 だが・・・

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吉沢譲治

血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。

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