ヴィルシーナ悲願達成の陰で

2012年11月09日(金) 12:00

 牝馬三冠を達成したジェンティルドンナ。そのすべて2着に泣いたヴィルシーナ。2頭の厩舎、馬主は違うが、生産牧場はノーザンファームで共通する。

 今日、一流どころの厩舎、騎手は多くは、この社台グループと密な関係にあり、だからこそ良績を上げることができる。彼らの思惑に逆らえば、成績が途端に落ちるのは目に見えているから、なかなか逆らえない。

 本来、競馬は厩舎、騎手、馬主の思惑で動くものであり、一介の牧場が自由に動かせるものではない。しかし社台グループと、その関与する共同クラブが巨大化した今日、彼らの思惑が競馬に色濃く反映される。

 今週のエリザベス女王杯。ジェンティルドンナをジャパンCに回したのは・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

吉沢譲治

血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。

新着コラム

コラムを探す