江田照男騎手(3)『自分がするべきは、勝って恩を返すこと』

2012年11月19日(月) 12:00

“騎手引退”まで考えたという、突然の体の不調。腰の痛みは、騎手にとって大きな痛手。この局面を、江田騎手はどうやって乗り越えたのか。今回は、そんな江田騎手の騎手魂から、記憶に新しいネコパンチの日経賞の舞台裏、レース後涙を流したという忘れられないレースに迫ります。(11/12公開Part2の続き)


赤見 :腰の痛みがひどくて、騎手を辞めることまで考えられたということですが、そこからどうやって踏ん張ったんですか?

江田 :トレーニングしましたね。腰が痛い原因は、筋力が落ちているからだということを言われて。だって、靴下も履けないくらいだったんですもん。腰が痛くて、かがめないの。ゆ〜っくり動かして、やっと履けるかなというぐらいだったから。だから、もう、駄目で元々という感じで、とりあえずトレーニングをやってみたんですけどね。

赤見 :それで良くなっていったんですか。


おじゃ馬します!

腰の痛みを克服するために…

江田 :うん。もちろん急に治ったりはしなかったけど、気がついた時には、大丈夫になってきたなという。それで、「また頑張ろう」という気持ちになりましたね。

赤見 :急に良くなったわけじゃないということは、モチベーションを保つのも大変だったと思いますが?

江田 :う〜ん、モチベーションねぇ…。まあ、そういう状況でも騎乗依頼をもらっていたので、そうすると・・・

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東奈緒美・赤見千尋

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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