やっぱり武豊騎手

2012年11月23日(金) 12:00

 先週は自分でもビックリ…。なんと木曜日から3日間にも渡って38度の熱がでてしまい、点滴と薬漬けの日々。やはり年齢とともに寒さが応えるということなのかも? 11月も下旬、日に日に寒さが増していますので、どうぞみなさんも体を冷やさないようにご自愛くださいませ。

 さて先週行われたマイルCSですが、最後長い審議もあって100%スッキリとした形で幕を閉じたわけでもない雰囲気でしたが、それでも武豊騎手の久々のGI勝利に京都競馬場のウィナーズサークルでは、

「やっぱり豊さんじゃないと」
「待っていました」
「おめでとう」

の声が響き渡り、最後にはユタカコールも。

またレース後の検量室前においては、サダムパテックを管理する西園調教師も、「競馬の世界にとって武豊という存在は大きいよ。やはりユタカがGIを勝たなきゃ」と口にされ、今回の勝利はいろんな意味で重みあるものだったように思えます。

 馬自身にとってもオルフェーヴルと同世代であり、皐月賞では1番人気に指示をされた存在だったわけで、担当される塩満助手にとっても気持ちが救われた様子。やはり1つの勝利というのは、それまでの悔しい思いや辛い道のりを、一瞬で解き放つ魔法のようなものなのですね。

 レース後の武豊騎手の笑顔、サダムパテック陣営の喜びの表情が実に印象的でしたぁ。

 さて今週は、超豪華メンバーが集結したジャパンCです。

 注目馬を絞るのも難しい好メンバーとなりましたが、とにかくジャパンC出走が決まった時点から、いやそれ以前からと言っても過言ではないほど、ジェンティルドンナのジャパンC参戦を心待ちにしていた岩田騎手。

 東京の長い直線と53キロの斤量で挑めるジャパンCこそが、世界トップレベルのオルフェーヴルを倒せる最大のチャンスと睨み、さまざまな角度からいろいろなことを考えています。

 軸はこの2頭かな? と思いつつ、ルーラーシップの具合がさらに上昇し、角居調教師がいつになく自信アリアリの様子でしたし、目標となる馬がいた方が、レースがしやすいと感じるフェノーメノも魅力…。迷います。

 そして外国馬は? ということになりますが、実は今日金曜日の夕方5時からラジオNIKKEI「きく!競馬」の中で世界の合田直弘さんが出演され、そのあたりを詳しく解説していただけます。一緒に参加させてもらえる私も楽しみ。ぜひ、みなさんラジオでジャパンC予想を楽しみましょう。

 そして週末はぜひとも東京競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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