2012年12月03日(月) 18:00
「こんなに強かったのか…。こんなに充実していたのか」。みんなが驚くような手応えで4コーナーを回ってきたニホンピロアワーズ(父ホワイトマズル)の、素晴らしい初GI制覇が達成された。酒井学騎手(32)も、管理する大橋勇樹調教師(51)も、生産牧場の片岡政雄氏(64)にとっても、これが初めてのGI制覇。
「ニホンピロ…」の小林百太郎氏(84)は関西を代表する古くからの大オーナーだが、今回のGI勝ちは1985年のニホンピロウイナーのマイルCS以来、なんと27年ぶりのGI制覇だという。数年前から、大スランプに陥っていた酒井学騎手を主戦騎手として起用しつづけた小林オーナーのコメントが、今回のニホンピロアワーズ(わたしたちの…)の、GI制覇のすべてを物語っているだろう。「一生懸命に乗るから、あいつはかわいい。育ててやろうと思って乗せ続けたが、それが実った」。レースのあとは「ご苦労さん。きょうの乗り方は日本一や」とねぎらったと伝えられる。
レース検討のときに感じたが、今回の多くの出走馬と騎手は・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。