吉田豊騎手/高松宮記念 Part2 『逆襲のシナリオ、師匠・大久保洋吉調教師への思い』

2013年03月21日(木) 12:00

新中京コースは好材料

新中京コースは好材料

「中京競馬場の馬場が改装されて、直線に坂ができたことで、以前に比べて間違いなくこの馬向きになりましたね」

 と、吉田は以前の中京コースよりも、断然手応えを感じているようだ。

「この馬の場合、秘策というより、自分の競馬に徹するしかないですからね。僕はベストを尽くすだけです。あとはペースが速くなってくれれば良いですね。逃げ馬が1頭だけというより、2頭でやり合ってほしいです。その方が全体のペースが上がりますから」

 自分から動くわけにはいかない。サンカルロの差し脚が生きる展開を願って、自分の競馬に徹する。サンカルロと吉田に、特別な作戦があるわけではない。あるのは、馬と自分を信じる、揺るぎない心だ。

 吉田が所属する大久保洋吉厩舎の管理馬ということもあり、サンカルロとは2歳時からの長い付き合いとなる。NHKマイルC降着という苦い思い出もあるが、デビュー以来ここまで37戦、ただ一度を除いて、サンカルロの手綱は吉田が取り続けている。

「たくさん重賞を勝たせてもらいましたし、思い入れはありますね。最初の頃は・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

netkeiba特派員

GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

新着コラム

コラムを探す