2013年03月29日(金) 12:00
キズナが毎日杯を勝ち、ディープインパクトの3歳世代の重賞勝ち馬は、弥生賞のカミノタサハラに次いで2頭目となった。昨年のような派手さはないが、やっぱり本番が近づくと、決めるべきところはきっちりと決めてくる。
皐月賞をスキップして、ダービーに照準を合わせるとのことだが、将来のことを考えれば正解のように思う。昨年、ダービーまで押せ押せだったディープインパクトの一線級牡馬が、以後は軒並み倒れ、暮れの有馬記念は閑古鳥が鳴いていた。
クラシックの権利取り、賞金加算レースを勝ち損じると、どうしても一つ、二つ余計なレースを使わざるを得なくなる。ディープインパクト産駒はずるさがなく、完全燃焼タイプが多いから、一つ、二つ余計なレースを使ったツケが後になって回ってくる。それが大成の芽を摘んでしまう。
産駒は決して早熟ではないのだ。まだ成長途上の2歳、3歳の春は無理をさせないほうがいい。かりにキズナが皐月賞、ダービーを勝ったとしても、・・・
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吉沢譲治
血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。