安田記念

2013年06月01日(土) 18:00

 同じマイルのG1マイルチャンピオンシップと比較し、安田記念のほうがずっと難解で、波乱の結果が多いことで知られるが、それにしても近年の波乱は、もう素晴らしいというしかない。

 最近10年、1番人気馬の成績は【1-0-1-8】。勝った(連対した)のは、08年のウオッカただ1頭。発売されて過去8年の3連単は、5ケタの万馬券はわずか2回だけで、10万円〜40万円台の難しい結果が、6回を占めている。

 人気馬の信頼性が乏しいとかではなく、1分32秒前後の、厳しくみんな苦しい東京1600mのG1になると、ちょっと苦戦と思われた伏兵まで、多くの馬が必死で1分32秒前後で乗り切ってしまうのである。

 非常に厳しい内容のレースになってしまうためか、スピードレースでは断然優位とされる4歳の勝ち馬も、5歳のそれも、最近10年間ではそれぞれたった1頭ずつ。3歳馬が1頭。

 ほかの平地G1ではありえないことだが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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