『舞台が阪神2200mに移ることで要警戒』宝塚記念、藤村和彦氏の見解

2013年06月18日(火) 14:00

オルフェーヴルの回避により、ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、フェノーメノ4歳3強対決の行方は…。そこで、3日間連続で「血統」「過去データ」「調教」各分野のプロが、3強分析と狙いたい穴馬を特別公開。2日目の今回は、元デイリー本紙担当の藤村和彦氏の見解をお届けします!


 現役を代表する3頭がぶつかりあう。日射しが強まると同時に梅雨に行われる夏のGPである。自然との格闘にも覚悟が必要なステージに集結するのだからゴールドシップ、ジェンティルドンナ、フェノーメノの陣営は勇気に満ちておりファンの思いをとても理解しているのだろう。

 いずれも個性豊かで身体能力に秀でている。力量がこれだけ接近すれば精神力の強さもより求められる。個人的に着目すべき点はコースに対する適性だと考えている。脚質や走法はもとより“血”だ。阪神競馬場でより持ち味を発揮できる背景を持つのは3頭のいずれなのか。2200mという距離とコース形態への適応力を吟味する必要性をとりわけ感じている。

 過去4年の勝ち馬のうち3頭がステイゴールドの産駒だ。この大舞台に限らず同馬の産駒は総じて夏に強い。勝手な解釈だが身体が大きくない馬が多いことが要因にあるのではないだろうか。人間でもそうだ。細身の体型や小柄な人は暑い季節を概ね苦にしない。発汗と水分補給のバランスがよければ表面積の少ない肉体ほど消耗は少ないと思うのだ。

 もうひとつは馬場状態への適性である。京都や東京は・・・

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