2013年07月12日(金) 12:00
グレイソヴリン系は意外性の宝庫で、父系を今日に伝える重要な役割を果たした種牡馬には、一流半、二流の競走馬だったものが多い。
日本でも、古くはアローエクスプレスがその代表例。朝日杯3歳Sを勝っているが、クラシックは無冠に終わり、古馬のタイトルも取れなかった。しかし、種牡馬となるや大成功を収め、日本リーディングサイヤーにまでのぼりつめた。
内国産種牡馬が冷遇され、三冠馬のシンザンといえども配合牝馬に恵まれなかった時代である。そんな厳しい冬の時代にあって、内国産種牡馬の道を切り開いたアローエクスプレスの功績は計り知れない。
シービークロスもまたグレイソヴリン系の意外史を飾る馬だ。タイトル勝ちがなく、ただ同然の種付料でスタートしたが・・・
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吉沢譲治
血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。