戦闘モード突入!マルセリーナ最後の夏

2013年07月18日(木) 18:00

 クイーンS制覇を目指すマルセリーナは水曜、栗東トレセン・ウッドチップコースで追い切られました。余力を残しながらも時計は終い12秒0。

 とても順調に調教を重ねており、これには松田博師も満足している様子です。「充実しているな」と笑顔を見せていましたよ。

 「函館では調整程度の調整しかやらないので、これが実質的な最終追い切りになる」とのこと。19日金曜日に函館へ移動し、本番に挑みます。

夏が大好きなマルセリーナ

夏が大好きなマルセリーナ

 以前も書きましたが、マルセリーナは夏が大好き。暑いほうが体調がよくなるようで、肌はツヤツヤ。いまもしっかり銭型が浮いています。立ち姿を見てもわかるとおり、パンと張りのある身体はついつい見入ってしまうほどたくましく美しいです。

 さらに「先週の土曜日の追い切りで完全に戦闘モードに入った」(大當助手)とのこと。たしかに。マルの眼がかなりキツくなっていました。他馬を威嚇する雰囲気。心身ともに完全にスイッチが入ったようです。

 マルセリーナは社台レースホースのクラブ馬ですが、同クラブの規定で牝馬は6歳春には引退・繁殖入りする約束になっています。つまり、競走馬・マルセリーナにとって今年は最後の夏になります。残された夏もあとわずか。花道をさらに飾って欲しいものです。

 松永昌厩舎は続々と2歳馬が入っていますよ。先週末は小倉2歳Sを制したジュエルオブナイルの弟にあたるオースミチャドが入厩。結構早く使えそうな雰囲気です。彼の詳細はまた追ってお届けしますね。

小倉の2週目に幸騎手でデビューするウィステリアカット

小倉の2週目に幸騎手でデビューするウィステリアカット

 ウィステリアカットは2012年北海道セレクションセールで800万円で購入された牝馬です。ゲート試験も合格しています。デビューは小倉の2週目、牝馬限定の芝1200m戦の予定。鞍上は幸騎手とのこと。「手足が軽くてスピードがある。ちょっとカリカリしているけれど、それがいいほうにむけばいいね」(中山助手)と、短距離で楽しめそう。

 最後にシゲルスダチの近況です。復帰初戦の豊明Sは12着に敗れましたが、陣営は前向きにとらえていました。

 「着順ほど大きく負けていないし、藤岡康太騎手も『伸びそうな雰囲気はあった』と悪くない感触を得たようす。休み明けとしては悪くない内容だったと思う」(田中助手)

シゲルスダチの次走は得意の小倉芝1200m

シゲルスダチの次走は得意の小倉芝1200m

 走りたくてしょうがなかったスダチにとってはいいガス抜きになったようで、カリカリしすぎず、ほどよく気合いの乗った雰囲気で調教を重ねています。

 次走は予定どおり、小倉1週目の自己条件戦。今度は得意な小倉の芝1200m戦ですから、変わってくれることでしょう。

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

新着コラム

コラムを探す