第29回 迷選手のそばに名伯楽あり!の巻

2013年07月29日(月) 18:00

6月の100本ノックもついに最終盤。午後から「柏木さん」というパトリオット級の秘密兵器を投入したというのに、その午後の的中はゼロ。柏木さんのコーチングを生かし切れないオオヤブのストレスはたまる一方だし、それを見かねた柏木さんの秘策も効果が出ず。でもただじゃ終わらないのがこの道のプロ。柏木さんのアドバイスが奇跡を起こす!?


◆複勝の高額配当ってなかなか獲れないよね

 荒川博と王貞治、長嶋茂雄と松井秀喜、佐々木則夫となでしこジャパン、そして宗方仁と岡ひろみ。名選手、あるいは結果を残すプレイヤーには、そのそばに名伯楽ありなのである。で、こんなスットコドッコイの馬券素人オオヤブのために、わざわざ招聘した大物コーチが、日刊競馬の看板評論家・柏木さん。ここまで柏木さんが懇切丁寧に教えてくれた馬券のコツは、万金の価値のある教えとして、構成要素が「酒」「金」「悔」あたりでできているオオヤブの脳ミソにも染みこんでいくはずだった。が、そのオオヤブは、

『ここまで当たんないし、つまんな〜い』

 なんて、どこのギャルだよ! ってな感じで匙を投げ始めている。もしかしてオオヤブと柏木さんの師弟間の相性は、モロゾフと安藤美姫級によくないのだろうか? オオヤブだって馬券を当ててトリプル・トーループぐらいカマしたいだろうに、馬券は転倒してばかりいる。だが、そんなときに飛び出した、宗方仁ならぬ柏木コーチから、岡ひろみならぬオオヤブへのアドバイスが「エースをねらえ!」ではなく、「阪神11Rで複勝を狙え!」。それを聞いたオオヤブはお蝶夫人のごとく、

『もうどうでもよくってよっ!』

 と、複勝の多点買いを敢行。しかもこれがまた独特で、・・・

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netkeiba取材班

【主役:オオヤブ】 妻子持ちの36歳。一応、雑誌・書籍の編集業に携わっている。若かりし頃にイギリス留学経験もあり、ニューマーケットで馬券の研さんを積んだ、なんてことはまったくない3度のメシより競馬好き。ギャンブル全般に造詣が深いと本人は思っているが、周囲の見方は単なる「下手の横好き」。

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