2013年08月23日(金) 12:00
先週の新馬戦。ヨハネスブルグ産駒が3頭も勝ち上がった。ファーストシーズンサイヤー(2歳新種牡馬)部門は、この勝利でヨハネスブルグが堂々の首位に立った。
まだ2歳戦は始まったばかり。猛暑の夏に首位に立ったところで、明るい未来が約束されたわけではないが、正直なところホッとしている。
実は今春、ヨハネスブルグを導入した日本軽種馬協会から原稿の依頼があった。「このところ人気が急落し、昨年は閑古鳥が鳴く始末。見直してもらうために、成功の可能性について書いてほしい」というものだった。
調べてみると、確かに初年度は117頭の配合牝馬を集めたものの、2年目は37頭に激減。さらに2012年の3年目は23頭にまで落ち込んでいる。
初年度産駒の評判が良くなかったのか。後に導入したエンパイアメーカー(米リーディングサイヤー)に人気を奪われてしまったのか。しかし・・・
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吉沢譲治
血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。