2013年10月07日(月) 18:00
(第38回までの超ざっくりとしたあらすじ)
丹下日出夫コーチと
◆いよいよ対決編突入でオオヤブいきなりの道場破り!?
でさあ、お前ホントに成長してんの? 修行中もあんまり成果出てなかったじゃん。
『何言ってんですか、僕はもうあまちゃんじゃないんでお構いなぐ。ていうか、3カ月の修行を経て、間違いなくパワーアップしましたよ。柏木さんには馬券の買い方を、渡辺さんには勝負するときの思い切りの良さを、丹下さんにはラップ理論を。これだけの大御所に学べば、負けるはずがない! それに100本ノックの日だけ調子悪かったんですよ。それ以外の日はもう儲かっちゃって、儲かっちゃって。笑いが止まらんのですわ。マルサ来たらどうしましょ?』
まあいいや、それなら今回から対決編にしても大丈夫か。馬券の猛者を呼ぶわけだし、お前にあんまり手応えがないんじゃ、逆に失礼だからな。
『いやあ、腕が鳴るなあ。で、1回目の相手まだ聞いてないですけど、誰なんですか? あっ、僕に教えないでミスターXとかなんとか言って、会ってみたら柏木さんなんて……もしかしてドッキリ? ドッキリでしょ? マル秘報告?』
んなわけねーし、今度の日曜、こっちからその人のところ出向くことになってるから。そのときに誰だか教えるよ。
『あらら、競馬場で対決じゃないんですね。相手のテリトリーにこっちから乗り込むんですか。頼もう〜、どうれ〜って道場破りなわけですね。まあ軽くひねって看板もらってきますわ』
で、対決当日。オオヤブと共にやってきたのは都内某所にあるバー。
『もしかしてここスポーツバー? ここで競馬中継を見つつ対決ってこと?』
というわけで中に入ると、お店のつくりはオシャレで、ダンディな大人の憩いの場って雰囲気。スポーツバーとして使われているような感じもない。しかもお店はまだ準備中である。オオヤブには教えていないが、ここは今回の対戦相手、「やなぎ」のお店。夜は営業があるので競馬場にも行けず、それならその準備がてら昼間にここで対決しましょ、となったわけだ。
『そうか、やなぎさんかあ。知ってますよ、もちろん!』
ここでオオヤブの素性にもちょっと触れておくと、オオヤブはしがないセンベロ・サラリーマンだが、実は雑誌編集の仕事に携わっている。やなぎは以前、こいつが編集していた某雑誌にページを持っていたのだ。つまり、旧知の仲なんである。
『こりゃ、手ごわい。僕はやなぎさんの凄さをこの目で見てますからね』
◆やなぎ相手でビビるオオヤブ、やなぎはルールにビビり出す
やなぎさん登場
う〜ん、さすがマスターは謙虚で礼儀正しい。オオヤブはいつになく真剣そのもので、
『やなぎさんはいつだったか、春の天皇賞で3連単200万近い馬券が出たことあったでしょ(←2005年)。あれを的中させたのが強く印象に残ってるんですよ。本命党とか穴党とかそういうカテゴリーで分けるような馬券師じゃないんですけど、とにかくでっかい配当を獲りまくるんですよねえ。それに勝負強い。でも今回の対決編はお互いに好き勝手に馬券を買うんじゃなくて、この企画専用の特別ルールにのっとって馬券を買うわけでしょ。なら僕にもチャンスがある。柏木さん、渡辺さん、丹下さん、僕に力を!』
そうそう対決といっても縛りがあるんだった(詳しくは「対決編のルール解説」を読んでね)。まあ、縛りというかハンデみたいなもんで、実力派のプロ馬券師相手のガチ勝負で差が付きすぎたら見てるほうもつまらない。これならオオヤブも展開によっては勝つ可能性も十分。しかもやなぎに至っては、
「え〜っ、全レース買うんですか? 未勝利や新馬や障害は僕の予想の範疇じゃないんだけどなあ。午前中は全部見して、特別、いやせめて500万からじゃダメ?」
対決!
「んっ、まあいいか、炭酸水でいいんだろ?」
『勘弁してくださいよ。色がついてるやつですよ、黄金の! とりあえず気付けにも一杯ダメ?』
ダメっ! というわけで、ここから馬券100本ノック対決編の長い1日が始まった。オオヤブは第一の刺客、やなぎを倒して、祝杯を上げまくることはできるのか?
現在の馬券的中数 75本
ゴールまで残り 25本
対決の行方は!?
・資金は1人10,000円(設定としては自腹)。資金が尽きた場合、追加するのはOK(ただし、金額は1レース1,000円まで)。
・勝負は、最終レース終了後の残高で勝敗を決める。
・予想の方法は問わない。
・1レースごとにくじを引き、券種を決める(決定した券種以外を買うのはダメ)。ただし、指定した勝負レースのみは好きな券種で買える。なお、勝負レースは1レースしか指定できない。
・レースは、1競馬場の1〜12R。ただし、他場で重賞がある場合は買わなければならない。
・「見」は一度だけ認められる(ただし、重賞は「見」できない)。
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netkeiba取材班
【主役:オオヤブ】 妻子持ちの36歳。一応、雑誌・書籍の編集業に携わっている。若かりし頃にイギリス留学経験もあり、ニューマーケットで馬券の研さんを積んだ、なんてことはまったくない3度のメシより競馬好き。ギャンブル全般に造詣が深いと本人は思っているが、周囲の見方は単なる「下手の横好き」。