2013年11月22日(金) 12:00
◆言葉はなくとも心で通じ合う
「祝・武豊騎手G1・100勝」 凄いですね〜。 しかも今回のマイルCSでの4コーナーにおける冷静な判断と捌き、そして直線一気に差しきる勝ち方が、ユタカさんらしい内容。 シビレマシタ〜。
これまでにも数々の記録を成し遂げ、今や武豊騎手の記録を更新できるのは本人のみといった状況。
しかもこの活躍の背景には、近年大きなケガに見舞われ、決して順風満帆とは言えない状況を克服してのもの。
翌日のスポニチのコラムで武豊騎手の父・邦彦さんは息子であるユタカさんに対し、「僕はこれまで息子たちに何1つアドバイスしたことがない。騎乗論においても人生の岐路にたった局面においても。僕の背中を見て彼なりに研究してきたのだろう。あえて言うなら僕の我慢強さがDNAとして受け継がれているのかな」と話されていました。
現にユタカさんも、「僕はオヤジにああしろこうしろと言われたことは一度もない」と以前におっしゃられていましたが、その一方で、「でもちゃんと僕のすることは見てくれていると思う」と…。
「何も言われない。でも父は見てくれている」という息子。 「あえて何も語らない。でも息子は自分の背中をみているだろう」と話す父。
言葉はなくとも、しっかりと心で通じていらっしゃるのですね。今でも体の線の細い武パパですが、大きな愛と寛大な気持ちで我が子を見守り悲しみや苦しみを理解されている姿は、まるで大地に深い根を張る大木のよう。
私も2ヶ月前から子育てがスタートしましたが、もって生まれたDNAと環境によって構築されていくであろう子供の人格を考えると、親として自分自身がどうあるべきか?というところも考えるようにもなり、今回の武親子の姿には学ぶべきものがあるように思えました。もちろん難しいことですが…お二人の関係性が本当にステキだなぁ〜と感じました。
さて今週はジャパンカップです。 注目はやはりジェンティルドンナ。前走は休み明けの分、道中いきたがる面を見せていましたが、あの1戦でガス抜きもできたと感じます。 2400m左回りの長い直線はジェンティルドンナにとって最高の舞台。 期待します。
それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。 ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。