今年目立ったマイナー種牡馬の「下克上」

2013年12月27日(金) 12:00


◆2014年は更なるマイナー種牡馬の台頭も

 有馬記念はオルフェーヴルが8馬身の圧勝で、引退の花道を飾った。この馬の能力が傑出していることは疑いようもない。しかしこの着差は、馬全体のレベルが落ちていることの証明のようにも思う。

 今春の3歳GI戦では、ランキング下位のマイナー種牡馬に、メジャー種牡馬が苦もなくひねられてしまった。春は前年と同じくディープインパクト旋風が吹き荒れ、アユサンが桜花賞を、キズナが日本ダービーを確かに勝った。

 だが、残りの皐月賞はローエングリン産駒のロゴタイプが、オークスはスズカマンボ産駒のメイショウマンボが、NHKマイルCはスズカフェニックス産駒のマイネルホウオウが、それぞれ勝った。みなランキング下位の種牡馬である。

 菊花賞はエピファネイアが勝ったが・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

吉沢譲治

血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。

新着コラム

コラムを探す