2014年01月10日(金) 12:00
◆ミッキーアイルは小細工なしの競馬で
悩みに悩んだ金杯でしたが、終わってみれば競馬場のあちらこちらで、
「外国人騎手だったね」 「角居・池江厩舎だったね」 「社台ファーム生産だったね」 「深く考えることはなかったね」
とハズレ馬券をポイしながら、語り合う競馬ファンの方々。
年末の最終レースも東西共に外国人騎手で締めくくり、新年1発目の重賞もV。 確かに深く考えすぎることはなかったのかも…。
まぁしかしながら両騎手共に、さすがと思わせるソツのない騎乗振り。まず中山・金杯を制したオーシャンブルーですが、ここ最近は気持ちの面で走る意欲を欠いていた様子。
よって陣営は今回、気を抜かせない意欲的な調教を施し、レースにおいてはブリンカーを着用。
その効果もあってか、道中の脚色が前走とは違いスムーズでしたし、鞍上のベリージョッキーも終始気を抜かさないように鐙に圧をかけての騎乗。そして最後はコースロスない進路取りが繋がっての勝利に。陣営にとっても価値ある勝利となったのではないでしょうか。
一方、人気を背負って敗れたディサイファですが、今回も攻めの姿勢を崩さない競馬に徹しての内容だったように思えます。
よくよく考えてみれば重賞経験はまだ2度目ですし、今回のレースにおいては最後もうひと踏ん張りをみせて3着を確保したあたりは評価できるもの。それだけに近い将来、重賞勝利も十分期待できるのではないでしょうか。
さて京都で行われた金杯ですが、初マイル挑戦となったエキストラエンドがこちらも内々を捌いての勝利。
京都の開幕週、内目の馬場が特に良いンですよね。スタートで後手を踏んでも、ソツなく対応をしての立ち回り。初のマイルながら、流れにも対応ができ、またゴーサインにスッと反応したあたりも大きかったのでしょう。 さぁ今週は、シンザン記念。
注目はミッキーアイル。これまでの3戦を振り返ると、絶対値のスピードが違う様子。今回始めて中間は厩舎においての調整で、1週前少々テンションが上がったようですが、今週は落ち着き取り戻した様子。 陣営の表情も実に明るいものでした。
ここは賞金を加算するためにも、浜中騎手もスピードを活かした小細工なしの競馬に徹することでしょう。よって馬券は頭で。
それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。 ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。