2014年01月31日(金) 12:00
◆後継種牡馬争いは初期の産駒が有利
年度代表馬に輝いたロードカナロアが、1月16日、社台スタリオンステーションに種牡馬入りした。キングカメハメハ産駒の後継としては、ルーラーシップ、スターウォーズ、ローズキングダムに次ぐ4頭目、GI勝ち馬の種牡馬入りは3頭目になる。初年度の種付料は500万円(受胎条件)だという。
ローズキングダムは母の父にサンデーサイレンスが入っているが、ルーラーシップと同じくロードカナロアには入っていない。サンデーサイレンスが入った繁殖牝馬が、ネズミ算式に数を増やしているだけに、血統的には有利に働くだろう。
生産牧場は日高のケイアイファームで、かつてミルジョージ(日本リーディングサイヤー)を擁し、日高の零細牧場に恵みをもたらした中村畜産と縁が深い。中村畜産社長・中村和夫氏の長男、中村伊三美氏はケイアイファームの取締役であり、ロードホースクラブの代表でもある。
日高の生産者からロードカナロアを熱望する声は多かっただろう。しかし、今、日高に良質の繁殖牝馬を擁し、500万円の種付料を払える牧場は一握りしかいない。名馬が根こそぎ社台スタリオンステーションに入っていくのは残念なことだが・・・
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吉沢譲治
血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。