新しい世界に移っても、エースはドリームバレンチノ/根岸S

2014年02月01日(土) 18:00


◆ドリームバレンチノのダート適性は相当なもの

 昨年の「シルクロードS」を1着しているドリームバレンチノが、今年は同日のダート重賞「根岸S」に出走してきた。ダートに方向転換したのだから、とも言えるが、昨年のシルクロードSは58キロで勝っている。前走は59キロで統一G3を制している。シルクロードS出走ではとても優しいハンデはありえない。このあとは、獲得賞金から23日のフェブラリーSにも、3月30日の高松記念にも、両方に出走することができる。両方に出走しそうに思える。  というのも、芝のG1スプリンターズSを1分07秒5。0秒3差の善戦に持ち込んだ直後に、初ダート挑戦となった統一G1JBCスプリント1400mを、やっぱり0秒3の小差でエスポワールシチーの2着するのだから、ドリームバレンチノのダート適性は「高い」とかのレベルではない。今回も対戦するセイクリムズンテスタマッタなどにいきなり先着してみせた。時計のかかる金沢向きとも思えないから、着順以上の価値がある。

 ダート2戦目の前走は、59キロを背負って園田のダート1400mを1分25秒5で圧勝。同じダートでも、時計が速いコンディションの方が合うことを示した。芝1400mに1分19秒8の好時計を持つスピード系だから、これは納得。ということは、どう考えても、園田のダート1400mより、相手は強化しても、今回の東京ダート1400mの方が合うこと必至と言える。

 スピード色の濃いタイプとはいえ、芝1600mは一応こなしている。父ロージズインメイの産駒は総じて距離は長くない方がいいが、ロージズインメイ自身はまだダートだった当時のドバイWC2000mを快勝している。ドリームバレンチノは、今回の東京ダート1400mを快走できるようなら、それはすごい強敵相手になるが、自身はフェブラリーSの東京ダート1600mも・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

新着コラム

コラムを探す